米国のビジネス雑誌「フォーブス」が大改革に乗り出す。
ペーパー版は9月末に発売する号から誌面を刷新する。ウェブサイトは半年かけて改変し、数百人の寄稿者が自ら執筆し自ら編集した記事を掲載する計画である。
この6月に新設されたチーフ・プロダクト・オフィサーのポストに就任し、「フォーブス」改革の指揮を執るルイス・ドゥボーキンにフォーブス本社でインタビューした。

まず、ドゥボーキンの経歴を見ておこう。
ドゥボーキンは、「ニューヨーク・タイムズ」「ニューズウィーク」「ウォールストリート・ジャーナル」「フォーブス」の編集者などを歴任した後、AOLに移った。AOLでは8年にわたって様々な任務を担当し、芸能情報サイトTMZの創設にも関わった。
こうして、新旧メディアの両方で豊富な経験を積んだ後、ドゥボーキンは、フォーブス・メディアとベンチャーキャピタル・ファームのフューズ・キャピタルが出資したニュースサイト、トゥルー/スラントの創設者兼CEOになり、アントレプレニュリアル・ジャーナリズム(起業家精神をもったジャーナリズム)を実践しようとした。
この新しいジャーナリズムのあり方については後述するが、トゥルー/スラントはこの5月にフォーブス・メディアが吸収し、ドゥボーキンはアントレプレニュリアル・ジャーナリズムを「フォーブス」で大規模に実践しようとしている。
プラットフォームをソーシャルメディアに開放
ドゥボーキンが就任したチーフ・プロダクト・オフィサーは、既存メディアの世界ではあまり用いられない用語である。ドゥボーキンは、この肩書きは他の業界では用いられており、雑誌もウェブサイトもテレビのショーもiPadのアプリケーションもプロダクトだ、と説明する。
「フォーブス」のこの夏の投資ガイド特集号(2010年6月28日号)のマストヘッドでは、ドゥボーキンはエディター・イン・チーフのスティーブ・フォーブスの下に名前が掲げられている。同誌ナンバー2のポジションということかと聞くと、ヒエラルキーで自分の仕事を認識していないとのことで、編集・販売・マーケティングなど様々な部署と関わり、プロダクトの改善を任務としているとのことである。
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