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教師への“贈り物合戦”に悩む親たち

我が子のために贈らないと不安、教師も対応に苦慮

  • 経済観察報

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2010年9月10日(金)

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家長的教師節

経済観察報記者 康怡 李文博

9月は中国の新学期。張萍の息子の悠悠は小学3年生に進級した。

 毎年この時期が来ると、張萍はいつもそわそわする。息子の成績が心配なのではない。9月10日の「教師節(教師の日)」に、担任の先生に何を贈るかについて頭を悩ませているのだ。

 「教師節は、親の気持ちを先生に伝える良い機会だ」。そう張萍は言う。中国人にとって、贈り物はごく当たり前の習慣である。まして、張萍の夫は個人企業の経営者で、彼女も顧客をもてなす機会がしばしばある。贈り物のやりとりは日常茶飯事だ。

 ところが、教師節に何を贈るべきかという問題だけは、自分なりに納得できる答えが見つからない。

 「悠悠の小学校の学費は年間6万元(約75万円)もするが、他の生徒の親も払っているから同じこと。しかし贈り物は親によって違う。(他の父兄より)少なければみっともないし、毎年同じ物を贈るのもダメ。本当に悩ましい」

シャネルのアクセサリーやゴルフ場の会員カード

 初めて教師に贈ったのは1000元(約1万2500円)分の商品券だった。張萍は休み時間に学校に駆けつけ、息子の担任に形ばかりのあいさつをすると、1通の封筒を置いて帰った。教師は封筒をちらりと見たが、何も言わずに彼女を見送った。

 「周りの人々に疑われないよう、封筒にわざわざ切手を貼っておいた。今振り返ると自分でも笑ってしまう」

 贈り物に商品券を選んだのは思いつきではない。張萍は何を贈るか悩みに悩み、友人たちに相談した。

 ある友人は、「息子の担任に2000元(約2万5000円)のシャネルのアクセサリーを贈ったが、芳しい“効果”はなかった」と語り、実用品を贈るよう張萍にアドバイスした。

 悠悠を通わせている水泳教室の父兄は、「自分はゴルフ場の会員カードを送ったが、先生は一度も行かなかった。そこで、面倒なことはやめて現金を贈ることにした」と打ち明けた。

 結局商品券に決めたものの、張萍の悩みは晴れるどころか深まる一方だった。「贈り物としてふさわしいのか、価値は十分か、先生の機嫌を損ねることはないかと、気になって仕方がなかった」

 最初の贈り物をした後、彼女は息子の同級生の親たちに、何を贈ったか聞いて回った。すると意外なことに、異口同音にこう言われた。

 「先生に贈り物なんて、かえって子供の教育に悪いんじゃないか。子供ががんばって勉強しているなら、そもそも必要ないだろう」

 張萍は冷や水を浴びせられた気分だった。「自分は間違っていたのか」――。そう悩んでいると、友人があきれた様子でこう言った。

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