さて、長かったインド出張もついに終盤に差し掛かりました。最後の夜を迎えて出発までの時間で、田島春男社長、鈴木修一先生、インディラ先生の3人は打ち上げに出かけるようです。
| 登場人物: | |
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田島春男社長 インド進出を切望する情熱あふれるベンチャー社長。大阪出身。腰が低く、追い風には乗りたいタイプ。 |
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鈴木秀一先生 インド駐在歴20年を超える進出支援コンサルタント。自称“インドマスター”。 |
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インディラ先生(経営博士) 豊富な知識量もさながらに、そこから無尽蔵のアイデアを生み出す美人カリスマ・コンサルタント。日本で政府機関での勤務経験あり。 |
〜インド最終日
鈴木先生:結局、田島社長には最後まで付き合わされたな。
田島社長:いや、ほんまに助かりました。1人やったらやっぱり不安でしょうがなかったですし。
鈴木先生:その割には飛び込みでインド企業に入ってヒアリングしたり。1人でも来れたんじゃないか?
田島社長:いやいや、私の「関西ングリッシュ」だけではきちんと通じなかったやろうし、何より鈴木先生とインディラ先生の解説があったから、理解が深まりました。インド到着時の洗礼を除いたら、実り多い視察でした。おおきに、ありがとうございます。
鈴木先生:まぁそう改まらんでもいいよ。さて、飛行機まで時間はあるし、夕食でも食べて行こうか。折角のインド視察だから、インド料理で締めてもいいけど、何か食べたいものはあるかね?
田島社長:日本料理ってまだ食べてなかったんですよね。ちょっと帰国する前にホッとしたいですし…。日本料理でお願いします。インディラ先生もいかがですか?
インディラ先生:いいですネ。ご一緒したいです。
田島社長:じゃ、いい店を紹介してください!
〜日本食レストランにて
静かに広がる日本食ブーム
鈴木先生:おつかれさん。
田島社長:お疲れ様です〜乾杯! う〜ん、やっぱりインドのビール、キングフィッシャー、ボク好きですね。それにしてもこのレストラン、結構内装綺麗ですね。
鈴木先生:ここはまだできて1年も経ってなかったと思うが、内装も結構綺麗だな。
田島社長:インドで日本食レストランは実際儲かるんですかね。

鈴木先生:そんなのいつも言ってる通りだ。我慢と工夫だな。最近増えてきたとはいえ、まだデリーでは10店舗前後だろう。タムラという老舗が3店舗、グルガオンにはコマチ、タムラの系列である京都、あとはホテルにあるワサビやサクラ、最近ではIzakaya、そして9月に日立ライフがたてた日本食レストランもあるな。ミドルクラス以上を中心に「ヘルシー」というイメージとともに少しずつ日本食が注目を集めている。
田島社長:そういう見方って外国人特有ですけど、な〜んか短絡的やなぁ。実際顧客としてのインド人ってのはどうですか? 日本食をやるとすれば、ターゲットをきちんと見定めんとダメやと思いますけど。
鈴木先生:うむ。デリーにある日本食レストランの多くは日本人駐在員をターゲットにしておる。実際、店に行っても来店客の9割ほどは日本人だろう。一方で、数は少ないがインド人も対象にしている店がある。完全に「インド人ターゲット」としてしまうと難しくなるんだが、何故だと思う?
田島社長:う〜ん、食習慣とかの問題ですかね。
鈴木先生:いい線を当てるようになってきたな。そう。インド人をターゲットとしたときはやはり食習慣や飲酒習慣の壁がある。食習慣に関しては、ベジタリアンの存在や断食の習慣だな。カーストの上の階層やエリートほどベジタリアンが多い。肉食は殺生と結びつくからな。
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