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えー、給料激安どころか、不法滞在扱いまで?

第10回:インドビジネスで注意すべき落とし穴

  • インドビジネス研究会

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2010年10月28日(木)

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 インド出張から無事に帰国した田島春男社長。おりしも、日本にはインドからシン首相も来日して、進出熱が高まっています。進出をサポートしてくれるというインド人にも知り合い、進出に向けてボルテージは上がる一方。ところが、そんなに世の中は甘くない? 鈴木秀一先生に、頭を冷やすように言われています。

登場人物:
イラスト:田島社長 田島春男社長
インド進出を切望する情熱あふれるベンチャー社長。大阪出身。腰が低く、追い風には乗りたいタイプ。
 
イラスト:鈴木先生 鈴木秀一先生
インド駐在歴20年を超える進出支援コンサルタント。自称“インドマスター”。

田島社長:どうもナマステ! 成田空港でお別れして以来ですね。

鈴木先生:おぉ、そうだな。日本はすっかり涼しくなったし, 直近では日本とインドは経済連携協定(EPA:Economic Partnership Agreement)締結などによる関係強化で合意したし、一安心といったところだ。すでに韓国とインドは2010年初より包括的経済連携協(CEPA:Comprehensive Economic Partnership Agreement)を発効させているので、日本も貿易制度の面では早く追いつかないとな。ところで田島社長、なんか上機嫌だな。いいことでもあったのか?

田島社長:そりゃもう。シン首相が来日して、やっぱりこれからはインドやなと、周りからも言われてますよ。あれから、現地で知り合ったインドのビジネスパーソンとメールやらスカイプやらで色々やりとりしてますねん。それに、最近フラッと出席したパーティーで、そりゃもう日本語ペラペラのインド人と知り合いましてなぁ。びっくりして、ちょうどこの前インドに行ったという話をしたらエライ盛り上がりまして。今度インドビジネスについて、色々お話してくれるって言われましてな。

鈴木先生:へぇーそりゃよかったなぁ。

田島社長:いや、ほんまに最近インド一色ですわ。インドでも色々可能性を見つけられましたし。その知り合った方も色々紹介してくれるーって言ってくれてまして、いっきに広がった感じやなぁ。あんな信用できる人、波長の合う人は日本人でもおれへんなぁ。このままもうインドまっしぐらやなと。

鈴木先生:うーん…。

田島社長:どうしました? あぁ、いやいやまぁ鈴木先生。これからも鈴木先生にはきちーんと報酬も払わせていただきますし、今後とも宜しくお願いしますわ~。

鈴木先生:バカモンッ!

田島社長:えっ!

鈴木先生:そんなことを心配しとるんじゃない。田島社長、いい機会だ。インドに行って、見て、一気に世界が広がったのは分かる。しかしだ。ちょっと浮かれすぎてやしないか? 例えばだ。その知り合ったインド人の素性は?

日本語がうまいだけではビジネスにはつながりにくい

田島社長:いや、彼は日本語ペラペラで、日本でもう5年くらい仕事してはってですね。大学出てからすぐ日本に来たらしくて。最近は小さいけど自分でITの会社もやってはるみたいです。はやりのオフショア開発で、インドビジネスについて色々教えてくれるって言ってはりましてですね…。

鈴木先生:そんなこったろうと思った。田島社長、なんか自分で言ってておかしいなと思わんか?

田島社長:えーっと?

鈴木先生:大学卒業して、すぐ日本に来たってことはインドのビジネスについて知っているはずがなかろう。で、大学で何を勉強していたって?

デリーの象徴であるインド門

田島社長:いや、そこら辺はよくわからないですね…。

鈴木先生:あのな、詰めが甘すぎる。オフショア開発の会社をやっているんだってな。で、彼はエンジニアリング専攻だったりするのか? 少なくともビジネス専攻か? そのくらいは聞いてよかろう。もちろん日本みたいに、文学部卒のSEがいるくらいだ。そりゃ構わん。しかしだ。

田島社長:いやいや、けどね、結構インドの市場のこととかよくご存知でしたよ。

鈴木先生:インドでの最終日に言ったろう? 自分の眼に自信を持つのはいいが、インド人を見極めることなんて一朝一夕でできるもんじゃない。わしも今でも騙されることはある。一概に「信用するな!」とは言わんよ。けど、信用しきる、信頼しきるのにはもう少し時間がかかると思うことだ。インドの話をしても、結構通り一辺倒の話だったりする。

田島社長:うーん、確かに。経済が成長しているとか、インドはチャンスだとか、そういう話しか記憶にないし、あまり具体的な話はなかったなぁ。

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