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中国で100万台体制築き、世界トップ3狙う現代自動車

第12回:経済面で蜜月続く中国と韓国

2010年11月2日(火)

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 今年3月と9月に続き、10月に韓国を訪問した。今年3回目となった今回の目的は、北朝鮮の後継者問題をテーマにした日韓学術会議での報告あった。この議論内容は機会を改めることにし、ここでは韓国の最近の変化を紹介する。

 今回の訪韓での第一印象は、いつもと異なる活気を感じた。そこで調べたところ2つの理由が浮かび上がった。

 1つは、来る11月12日にソウルで開催されるG20首脳会議を目前に控え、一連の関連会議やイベントが目白押しに開催されているからだ。その第1弾であるG20財務相会議(慶州市)は、ちょうど私自身の訪韓初日だった10月22日に開催され、メディアでは関連のニュース一色であった。しかし、これは政治イベントなどのお祭り騒ぎだけで終わらなさそうだ。サムスン経済研究所によると、今回のG20による経済波及効果は24兆6395億ウォン(1兆7849億円)と試算されている。主な要因としては、韓国や企業のイメージアップによる輸出の増大効果だ。この額は、現代自動車の100万台分の輸出代金やサムスン電子の2009年営業利益の2倍を上回る額に匹敵する。

中国人観光客でソウルのホテルは満員

 活気を感じたもう1つの理由は、中国人観光客でにぎわっているためだ。ソウル市内では、ホテルの予約が取れないほどである。今回招いてくれた主催者は、ソウル市内のホテルをいくら探しても確保できなかったので、タクシーで40分ほど離れた市外のホテルになってしまったと度々謝罪していた。

 実際に韓国を訪れた中国人観光客は、今年1~8月に前年同期比44.6%増の126万2320人と急増している。これは、2009年の通年の人数である134万人に迫る勢いだ。増加要因は、主に中国人へのビザ発給基準の緩和であるが、それ以外にも短いフライト時間、旅行料金の割安感、「銀聯(ぎんれん)カード」で決済できる加盟店の拡大、韓国地方都市の積極的な誘致、中国地方都市からの観光客の増加、文化やライフスタイルの類似性などが挙げられる。

 例えば、銀聯カードで決済できる加盟店数は、今年9月時点で前年同月比338%増の7万6869店舗に達した。年内には、加盟店が10万店舗に拡大する見込みだ。また、韓国の中部に位置する清州空港(忠清北道)は、1997年開港以来、赤字経営が続き韓国で一番厄介な空港と言われていたが、中国人観光客の急増のおかげで今年上半期には平均搭乗率(座席に対する乗客の比率)が韓国15空港の中で1位となった。韓国空港公社によると、平均搭乗率の順位は、1位清州空港81.6%、2位済州空港79.3%、3位仁川空港77.1%、4位金浦空港76.4%となっている。

 また、今年1~7月に清州空港で北京、長春、西安、延吉など中国路線を利用した乗客数は、前年同期比200%増の2万5,649人と急増している。ちなみに同空港の国際路線を利用した乗客数(同期間4万7,758人)のうち中国路線を利用した割合は53.7%を占める。清州空港の成功要因の1つは、地元の自治体が、中国人観光客の誘致のために同空港に路線を開設する航空会社にインセンティブを与えたことだ。同空港の中国路線は、空港利用料などが割安で、航空料金も仁川空港の中国路線より安く設定されている。もう1つは、周辺に割安な宿泊施設が多いことや、中国人に人気があるソウルや済州島へのアクセスが良いことだ。ソウルまでは、陸路で1~2時間での移動できる。

 韓国の中国人観光客は、この勢いが続けば、2010年200万人、2012年には300万人に達すると予想されている。これにより2012年からは中国人観光客が、日本人観光客を抜いて、訪韓外国人トップになる見通しだ。

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