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大型店でのショッピングだけではいつか飽きられる

地域を巻き込んだ鹿児島の商店街。さらにカジノ構想も浮上。

2010年11月10日(水)

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 観光庁では、インバウンドプロモーションを展開する重点市場に、中国・香港・韓国・台湾を挙げているが、訪日旅行への潜在ニーズは、各国で異なる。観光庁が、東アジアの上記4市場における海外旅行経験者または今後1~2年内に海外旅行を予定している人に実施したインターネットによるアンケート調査を見てみると、中国からの旅行者が日本でほかの3つの国・地域からの旅行者よりも高い関心を持っているのは、自然環境である。温泉にも高い関心を持っている。

 銀座などでの大人買いが強調されるショッピングは、伝統文化と同程度の関心で意外な感じがする。「意外に、日本人の国内旅行者の関心度と大差ないな」とも思える一方、団体旅行中心の現状は、充分に関心の多様化に応えることはできないためであるとも考えられる。個人旅行がシェアを高めるまでの、一時的な現象だとすれば安心もできるのだが、既に日本でのショッピングが他の分野に比べて魅力あるものでなくなってきているとしたら、大人買いによる好景気は時限的な好景気となるのかもしれない。

 この状況を長く続けていくには、日本におけるショッピングは魅力的であり続ける工夫が必要になる。まず、中国からの観光客は現状をどのように受け止めているのだろうか。

ショッピングの魅力をどう作る?

 中国人向けの個人観光ビザ発行要件が、7月から大幅に緩和された。それ以前は、富裕層に限定された収入要件が中間層に拡大されるとともに、中国国内の申請窓口も倍以上に増加し、本人だけでなく妻子への発給も可能となった。大幅なインバウンド旅客者数の増加が政府だけでなく全国各地の観光地や商業施設で期待されており、流通業界をはじめ銀聯カードへの対応などが急がれている。

 団体客向けの忙しい旅程の中で、効率よく「ショッピング」してもらうためにはどうするか。迷子を出さずに、訪日中国人来訪客の大量の買い物リストを、1つひとつお買い上げしてもらうために、出入り口の限られた大型店に連れて行くというパターンが典型的だ。しかし、一気に大勢の人数を対応するのはそれでも難しい。ホテルに帰って友達が買った商品が欲しくなって翌日同じ店に行きたくても、1人では行けないという事情もあって、買い残しのストレスを溜めて帰国する人も多い。

 福岡市商工会議所がクルーズ船で来訪した中国人ツアー客に対して行ったアンケート調査によると、85%の人はショッピング時間が短かいことを不満とし、5万元(約65万円)以上の支出を予定して来日した観光客が予定以下の支出で帰国している。ワンストップ型の消費では、周辺の商店街に波及効果がないという、受け入れ側の不満も大きい。

 こうした話は、福岡だけではない。

 先日、国内エアラインの客室乗務員から、非常に残念な例を聞いた。機内販売で取り扱っている「MIKIMOTO(ミキモト)」の真珠のアクセサリーに、中国人の団体旅行者から一斉にお声が掛かったものの、機内に十分な在庫がなかった。さらに、機内限定販売のため通信販売で取り扱っておらず、みすみす高額商品の販売機会を逸したというのである。幸運にもその商品をゲットできた方も含め、銀座本店に足を運び買い損ねたストレスを解消してもらえればと願うばかりだ。

 少なくとも買い手が押し寄せる前に、売る商品が不足しないように、他の事業者やインターネットの活用など、準備を怠らないことである。

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