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買収してもボルボは「植民地」にしない

日本人がアジア、世界で大活躍できる横串組織のパワー

  • 佐藤 紀泰

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2010年11月17日(水)

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 世界大型トラック2位であるスウェーデンのボルボの子会社になってから3年。かつて日本の自動車産業で「最も先行きが見えない会社」と言われた日産ディーゼル工業はUDトラックスとなり、ボルボグループで重責を担うようになった。もともと、日本の自動車再編は1998年春、独ダイムラーが日産ディーゼルを狙ったことに始まる。その後に日産自動車が仏ルノーの傘下に入ったり、三菱自動車がダイムラーの資本参加を受けたり、様々な出来事が起きた。しかし、結局は「自動車再編における最大の勝者は日産ディーゼルだったのでは。覇権主義のダイムラーだったら、リストラばかりで大変だった」との声が業界関係者の間で根強くささやかれている。

 UDトラックスの社員たちはかつての日産ディーゼルの時代、業績が厳しかったゆえに生産現場の改革などに知恵を絞ってきた。日産から天下りし、プロパーの幹部を怒鳴りつけるような連中の仕打ちにも耐えてきた。そうした長い苦難の時代があったからこそ、今がある。もともと、技術力は定評が高かった。ボルボグループにとってはまさにUDトラックスの技術は「宝の山」になっている。ボルボの世界各地の拠点に出かけて行って、大活躍するUDトラックスの社員たちは多い。まさに、「うちのエースはアジア人」ではないが、ボルボにはアジア人の中の日本人をエースとして活躍させる経営がある。それはどのようなものなのか。まずはUDトラックスの竹内覚社長に聞いてみた。

(聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)

―― ボルボグループに入って、3年が過ぎました。UDトラックスの技術者たちも世界のボルボの拠点で活躍されていますね。

ボルボグループの強みについて語るUDトラックスの竹内覚社長(写真:清水盟貴、以下同)

 竹内 先月13日には、ボルボのレイフ・ヨハンソン社長が本社(埼玉県上尾市)に来てくれました。マネージャークラスに20分ぐらい話をしてくれました。日本の技術がいかに重要なのか。我々の社員の世界での活躍ぶりについても褒めてくれました。

 UDトラックスの社員の多くは車両やパワートレーン(エンジンなど)のように機能別に横串のビジネスユニットという組織に属しています。本部はスウェーデンです。ですから、私の部下であっても、そうでもない人もたくさんいる。多くはスウェーデンの本部からの指示でいろいろな場所に行きます。生産技術者はとくに活躍しています。

―― ボルボのヨハンソン社長とはどのような話をしていますか。

 私は毎月1度、スウェーデンの本社に行きます。そこでヨハンソン社長といろいろ協議をします。2時間ぐらいきちんと話をする。本社の経営陣でも、米国、フランス、ノルウェー、インド、中国とか、本当に様々な国籍の人がいます。

 ヨハンソン社長はスウェーデン人だけで固まらないようなことをしています。私はUDトラックスの社長ですが、アジア全域を見るように言われています。日本が中心となり、アジア地域の生産などをしっかりやっていく。ヨハンソン社長からは「優秀な技術者を育てて、世界に送り出してほしい」とよく言われます。中国やインドという重要な新興国市場で、日本の力を発揮してほしい、とね。

中型エンジンの開発でもUDトラックスが世界の中心に

―― 生産だけでなく、ボルボ全体の中型エンジンをUDトラックスが開発していますね。

 排気量7リットルクラスのエンジンです。ここでは我々のエンジン技術者が中心となって基本設計などを担当しました。これはボルボグループでも競争を勝ち抜いた。グループに入ってすぐでしたが、性能やコストでも、うちの技術が優れているというように判断してもらえました。

コメント7件コメント/レビュー

プラスのコメントばかりかなと?コメントを覗きました。良いですね!UDトラックスでそんな技術を前面に出す会社?技術があれば、仮に経営が傾いても他の日本企業が経営しているのでは?ASIAの底上げをするにもUDの技術を!ひいては世界の底上げも!Volvoのtruck部門もそこそこ。他メーカはダメですよ!(2010/11/19)

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プラスのコメントばかりかなと?コメントを覗きました。良いですね!UDトラックスでそんな技術を前面に出す会社?技術があれば、仮に経営が傾いても他の日本企業が経営しているのでは?ASIAの底上げをするにもUDの技術を!ひいては世界の底上げも!Volvoのtruck部門もそこそこ。他メーカはダメですよ!(2010/11/19)

なにより、技術者が生き生きしている様子が伝わってきます。製造業で一番大切な事ですね。(2010/11/19)

「植民地」という表現に、日本人特有のねっとりとした精神が表れていて興味深く感じました。高台から非植民地だった国を語らないと済まない精神をお持ちなのでしょうか。「植民地だった」とかそういう感覚で、インドとのビジネスを考えていたら、本気で置いていかれますよ。「宗主国だった」イギリスについていえば、一般的な英国国民よりも3倍以上の高い給与を払わないと雇えない高学歴高技術者のインド人に高学歴高収入者向けビザ(Tier1 General)を提供して、ビジネス、医療、教育など様々な場所で依存しています。日本人でこのビザを持つ人はほとんどいないですね(私は持っていますが)。そしてイギリス人は、植民地にしたことでどれだけの財を現地から盗み、虐殺を働いたかを教育を通じて知っているので、「植民地」という言葉自体、出しません(映画「ガンジー」がおススメ)。日本が韓国を「植民地化した」ととか「南京で虐殺を働いた」いうことをわざわざ出さないように。日経ビジネスのコメンテーターがこういったタイトルで記事を書くことから、日本がビジネスにおける国際競争をする上でのメンタリティを、一時帰国中に垣間見ることが出来ました。(2010/11/18)

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