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日本の就活は「世界の非常識」

外国人留学生たちは悲鳴を上げている

  • 佐藤 紀泰

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2010年11月19日(金)

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 現在、日本では約13万人の外国人留学生がいる。日本政府は30万人に引き上げるという大きな目標を掲げているが、最大の問題はせっかく留学生が日本で学んでも就職のチャンスが非常に少ないことだ。

 最も身近なグローバル人材であり、日本語の話せる外国人をうまく採用し、戦力として育てて行くことは重要。現在、日本の外国人留学生のうち、就職希望者の半分はうまく就職できず、母国に帰っているとされる。

 日本で学ぶ外国人留学生を長く支援してきた国際留学生協会(IFSA)の藤岡和之事務局長と清水逸枝さんらに現状を聞きながら、外国人留学生を生かすために何が必要なのかを考えてみたい。

国際留学生協会が主催した留学生向けの就職イベント(9月に都内で開催、写真:清水盟貴、以下同)

 国際留学生協会では年2回、日本で学ぶ外国人留学生のための就職イベントを実施している。外国人留学生の採用は2004年以降、日本企業の業績が回復したことや新興市場ビジネスがより重要になったことで、順調に拡大してきた。しかし、リーマンショックの影響で、留学生採用も厳しくなり、国際留学生協会は昨年秋の就職イベントができなかった。

 ただ、今年9月のイベントでは三菱商事や外食大手のゼンショーなど15社が参加し、650人程度の学生が集まった。そして、日経ビジネス編集部では国際留学生協会と共同で、アンケート調査を実施した。198人が回答してくれた。

留学生、極端に低いエントリー数

 藤岡事務局長はその結果を見て、こう語る。「中国人留学生のエントリー数がやはり非常に少ない。これでは内定を取るのが難しい」と。今回の調査で回答してくれた198人の留学生のうち、日本企業の説明会などに応募(エントリー)しなかったのは10人もいた。そして、最も回答が多かったのは1~5社にしかエントリーしていない留学生が64人もいたことだった。

 就職活動の入り口部分であるエントリーの数があまりにも少ない。全体の3分の1ぐらいにもなる。6~10社のエントリーも、34人もいた。通常、就職活動に熱心な日本人学生は50社以上のエントリーが常識である。

 藤岡氏は「やはり外国人留学生にとって、日本語はかなりできても、日本企業への志望動機などを書き込むエントリーシートをたくさん作るようなことは難しい。就職活動の入り口部分をもっと企業には改善してもらいたい」と指摘する。

 また、今回の調査では留学生に日本企業の採用活動への改善点も聞いてみた。そこでやはり最も多かったのは留学生採用枠の拡大である。

 もともと、日本企業のほとんどは留学生の採用枠を明示していない。それゆえ、留学生にとっては採用するのかどうか分かりにくい。「ローソンなどのように経営トップが外国人留学生の積極採用を明言している企業はまだ少ない。留学生としても、どこを志望したら良いのか、非常に悩む」(藤岡氏)のである。

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