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水力発電所のダム建設が解禁へ

環境保護か脱化石エネルギーか、大論争は必至

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2010年11月12日(金)

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減排目標冲撞生態保護 大型水電失据中開禁

経済観察報記者 于華鵬

第12次5カ年計画(2011~2015年)のスタートを来年に控え、これまで棚上げにされていた大型水力発電所のダム建設が復活しようとしている。本紙(経済観察報)の取材によれば、環境保護派の反対で論議を呼んでいる金沙江や怒江*の大規模プロジェクトも解禁される可能性が出てきた。

*金沙江は長江の上流部で、青海省からチベット自治区、雲南省を経由して四川省で長江に合流する。怒江(サルウィン川)はチベット自治区から雲南省、ミャンマーを経由してアンダマン海に注ぐ。怒江の開発をめぐる論争については4月23日付の本欄を参照

 「政府は総エネルギー消費に占める非化石エネルギーの比率を2020年までに15%に高める目標を立てている。新5カ年計画で水力発電所の建設を再開しなければ、目標はとても達成できない」。事情に詳しい関係者はそう背景を説明する。

風力や太陽光では代替できず

 今年後半以降、水力発電業界では「プロジェクトの凍結が解除される」という噂が絶えなかった。きっかけは、7月中旬に国家発展改革委員会(発改委)が金沙江の金安橋水力発電所とチベット自治区の蔵木水力発電所の建設を認可したことだ。

 金安橋水力発電所は、金沙江中流に計画されている8つのダムの1つ。2005年9月に見切り発車で着工したが、発改委の最終認可が下りず、プロジェクトが宙に浮いていた。蔵木水力発電所は、チベット自治区初の50万キロワット級の大型水力発電所である。過去2年間、大型水力発電所の認可件数はゼロだった。それだけに、両発電所の認可は本格解禁に向けた政府の積極的シグナルと受け止められた。

 発改委エネルギー局長の張国宝は、8月26日に開催された「水力発電100周年記念大会」で、業界の期待を裏付けるように次のように語った。

 「2020年の排出ガス削減と省エネルギーの目標を達成するためには、それまでに水力発電の発電容量を3億8000万キロワットに高めなければならない」

 それはこういう意味だ。非化石エネルギーの発電比率を高めるための手段は、水力発電以外にも風力発電、太陽光発電、原子力発電などがある。だが、風力と太陽光は発電コストが高く、水力を代替できる能力はない。原子力も核燃料の輸送や処理などの問題がある。実際、2020年に15%という政府計画の内訳は風力と太陽光が2%、原子力が4%に過ぎず、残りの9%は水力発電にかかっているのだ。

 「水力発電所の建設は工期が長く、一般的に6~8年かかる。2020年の目標を達成するには、今すぐ着手しなければ間に合わなない」と、前述の関係者は強調する。

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