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「信用緩和」と「量的緩和」、米FRBの定義に意味はある?

国債の追加買い入れは景気の回復をもたらすか?

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2010年11月16日(火)

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Peter Coy(Bloomberg Businessweek経済担当エディター)
米国時間11月4日更新「Credit and the Bernanke Code

 米FRB(連邦準備理事会)が先日発表した、景気回復のための計画を正しく理解するには、FRBが言わなかったことをよく考えねばならない。FRBは、11月3日にこの計画――2011年半ばまでに長期国債6000億ドル(約49兆円)分を追加購入するーーを明らかにしたとき、「量的緩和」という言葉を一度も使わなかった。

 FRBは慎重に言葉を選んでいる。エコノミストやマスコミがこの国債買い入れ計画に対して貼ったレッテルに、ベン・バーナンキFRB議長やFOMC(連邦公開市場委員会)の委員たちが抵抗しているのは決して偶然ではない。バーナンキ氏はかつて行った演説の中で、FRBの戦略は「信用緩和」だと言った。いっぽうFOMCは11月3日の声明で「資産購入計画」というそっけない表現を使った。どんな名称で呼ばれようと、バーナンキ氏はFRBのこの計画が、彼が量的緩和と呼ぶものよりも、景気を回復させる可能性が高いと信じている。

 FRBは国債買い入れの成功に多くを賭けている。今回の国債買い入れによってFRBは、さらに資産を上乗せすることになる――FRBは2008年以降これまでに、バランスシートに1兆5000億ドル(約123兆円)近い資産を加えている。FRBが直接操作できる金利は既に下限に達した。政府の公共支出を増やせば成長を加速できるかもしれないが、財政支出反対を唱える共和党が下院で主導権を握った今となっては、その可能性はさらに低くなってしまった。

バーナンキ氏いわく、「信用緩和」は購入する債券の質を問う

 FRBの国債買い入れ計画は、少なくとも成功する見込みはある。それは、FRBが「無からマネーを創出する」という、ほとんど魔法のような力を持っているからだ。FRBは国債を購入する際、売り手である金融機関がFRBに持っている口座の残高を増やすことで支払いに充てる。これは、電子的な紙幣増刷に等しい。

 バーナンキ氏はこの独特な紙幣増刷力を使って多くの国債をかき集めるつもりだ。国債の需要を高めて価格を上昇させ、利回りを下げたいというのが彼の狙いだ。すべてが目論見通りに進めば、投資家は、社債や住宅ローン、自動車ローン、学生ローンを担保とする証券などに資金を移すだろう。利回りの下がった国債よりも、これらの債券のほうが国債よりも利回りが高くなるからだ。これらに債券に対する需要の拡大は、利回りの低下につながる。米国経済全体で金利が低下し、景気が刺激されることをFRBは期待している。

 バーナンキ氏はこう説明する。信用緩和はすべてFRBのバランスシートの資産側(左側)で起こる。対照的に量的緩和は、バランスシートの負債側(右側)の下半分に該当する。同氏の定義によれば、量的緩和とは各銀行がFRBに持つ準備預金を増やすこと。これによって銀行は十分な貸し出し余力を確保する。だが、銀行の準備預金は既に必要な額より1兆ドル(約80兆円)も多くあるため、バーナンキ氏はこの準備預金を増やしても不況を克服できるとは考えていない。

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