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コーチで「命令型」中国人を癒す

下の意見を吸い上げて、リーダーシップを発揮させよ

  • 佐藤 紀泰

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2010年11月18日(木)

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 日本企業でも「コーチング」が流行している。そして、それをグローバル人材の育成や管理に生かそうという企業もこれから増える可能性がある。

 人材コンサルティング大手コーチ・エィは今年、シンガポールと中国に拠点を開き、現地でのコーチング研修サービスを始めた。現地の人材育成にコーチングはどのように活用できるのか。シンガポール担当の小笠原尚史副社長と、中国上海で活動するビジネスコーチである三谷明子氏に聞いた。

 まずは中国で長く人材コンサルタントとして活躍してきた三谷明子氏に聞いた。三谷氏は1996年から、大手会計事務所であるプライスウォーターハウスクーパースの中国オフィスなどで活躍してきた。今年2月からはコーチ・エィに入り、中国にある日系企業の中国人社員たちの教育をしている。

(聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)

―― 中国で長く人材関係の仕事をされていますね。

中国上海で活躍する三谷明子氏(写真:町川秀人)

 三谷 初めはプライスウォーターハウスで働いていました。もともと、会計事務所での仕事でしたが、2001年以降、中国がWTO(世界貿易機関)に加入してから、人事組織のコンサルなどの仕事が増えました。

 それは、欧米企業が中国に本格進出してきたからです。日本企業の現地法人から優秀な中国人がどんどん引き抜かれました。それで、どうしたら、人材を維持できるのか。そのような相談を受けていました。欧米企業はより高いポジションや給料を提案します。中国では年齢給ではなく、ポジションで給料が決まるのです。

 それに対応して日本の組織や制度を変えていく必要がありました。もちろん、給料を15%ぐらい増やしたりすることも必要でしたね。当時は大学を卒業したばかりの人の給料が2000元とかでしたが、優秀な人はすぐに3倍になったりしましたね。

―― 日本企業はどのような人材を引き抜かれたのでしょうか。

 三谷 それこそ、ありとあらゆる部署でした。販売とか、マーケティングとか、人事とか、です。それで、2004年ぐらいから日本企業も給料などで相当待遇を改善したのです。

「命令型リーダーシップ」を脱却せよ

―― 日本の中国法人での人材育成の課題は何でしょうか。

 三谷 中国の子会社では、中間管理職の底上げが重要でしょう。経営の現地化の流れの中で、中国人の社員たちに頑張ってもらえるようにしないと。ただ、それもあるのですが、日本から派遣される本部長クラスに、どうやって現地の中国人を引き上げていくのか。その育成が課題です。

 日本から派遣される幹部と同じようなレベルで仕事ができるようになってもらう必要があるのです。本部長クラスの幹部は日本の本社との折衝や、他の事業部門との調整も必要になります。それができるように、中国人の幹部候補生の育成をしています。

―― 具体的にどのような意識でコーチングの指導をされるのでしょうか。

 三谷 リーダーとして、どのようなリーダーシップを発揮し、部下を動かせるのかがポイントです。上の命令でやらせるのではないのです。中国人は「命令型リーダーシップ」の人が多い。それよりも、下の意見を聞きながら、全体をまとめていこうというところが少ない。下の意見を吸い上げさせて、リーダーシップを発揮する。それを分かってもらうためにコーチングが重要なのです。

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