• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

本物志向の男性、そしてオタクを狙え!

中国向けネット通販の意外な顧客層

2010年11月17日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 中国の消費者向けネット販売は現在、2回目のブームを迎えている。2009年、中国に進出している日系企業が販路拡大のために一斉に取り組みを強化したのが第1次ブーム。

 アリババグループ傘下のショッピングサイト「淘宝網(タオバオ)」と提携して、ネットでの販売を一気に拡大したユニクロがその成功例だ。

 そして今年に入って訪れた第2波。日本の企業やオンラインショップのオーナーが、日本にいながらにして中国の消費者に売る、というパターンだ。

 大きなきっかけとなったのが、6月のヤフー・ジャパンとタオバオとの提携である。Yahoo!ショッピング上の商品が自動的に「淘日本(タオジャパン)」に出品されるというサービスで、日本の出店者が余分な負担なしに中国の消費者に販売できる「日本直送」のモデルが生まれた。

6月にオープンした「淘日本(タオジャパン)」

 さらに10月には、楽天が中国の検索サイト最大手の百度との合弁でショッピングモール「楽酷天」をオープンさせた。日本の楽天市場に出店している店舗が、中国市場を狙うための「橋渡し」としての期待が高まる。

フィギュアがプレミア付きで売れる

 これらの動きによって、「中国向けネット通販」への関心は中堅中小企業、さらに個人にまで広がっている。ただ、第1次ブームと違うのは、「中国で売っているものをネットでも売る」でなく「日本で売っているものを中国でも売る」であるということ。

 一体、中国の消費者が何を期待しているのか。アリババの日本法人でタオジャパンを担当するジャパンモール事業部の赤塚保則部長に聞くと意外な答えが帰ってきた。

 「バイヤーで多数を占めるは購買力の高い男性。ここまで男性が多くなるとは想定していなかった。中でもファッションや趣味の分野では高額な商品が多く出ている」

 これは中国内での傾向とはやや違う。タオバオなど中国のネット販売市場では、粉ミルクや紙おむつ等のベビー用品、化粧品などが代表的な売れ筋の商品ジャンル。日用品を繰り返して購入するのがパターンで、価格は安ければ安いほどいい。

 それとは反対に中国の消費者がタオジャパンに求めるキーワードは「非日常」「安心」だ。わざわざ日本の店舗から比較的高価な衣料・ファッション製品を買うのも、男性なら「偽物の心配がないから」、女性なら「日本のセレクトショップでしか買えないから」といった理由が並ぶという。

 さらに趣味の分野では、アニメの登場キャラクターのフィギュアやカードなど、いわゆる「オタク」商品が人気を集めている。こうしたジャンルでは販売数量やルートが限定されており、プレミアが付いて売買されることも多い。

 中国でも最近はオタクのことを意味する「宅男」という新語が定着している。秋葉原の専門店などリアルの世界だけでなく、日中間のネット販売にもビジネスのチャンスが広がっていることがわかる。

 ただこうしたやや特殊なジャンルの商品が売れているのは「日本直送」モデルにある難題が降りかかっているからでもある。それが、中国側の通関の問題だ。

コメント0

「どうする中国ビジネス」のバックナンバー

一覧

「本物志向の男性、そしてオタクを狙え!」の著者

熊野 信一郎

熊野 信一郎(くまの・しんいちろう)

日経ビジネス記者

1998年日経BP社入社。日経ビジネス編集部に配属され製造業や流通業などを担当。2007年より日経ビジネス香港支局に異動、アジアや中国に関連する企画を手がける。2011年11月に東京の編集部に戻る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リストラなどつらい経験もありましたが、多くの山に登ったことで、別の景色が見えやすくなりました。

吉田 秀俊 VAIO社長