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元高で苦しむ中国の玩具メーカー

うれしくないクリスマスプレゼント

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2010年11月24日(水)

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Michael Wei(Bloomberg News記者、北京)
Stephen Engle(Bloomberg News記者)

米国時間2010年11月11日更新「For China's Toymakers, an Unwanted Gift

 中国の玩具メーカー、江蘇開元衆鑫玩具は10月、中国最大の貿易見本市「広州交易会(中国輸出入商品交易会)」に出展した。欧米などの企業は、同社が出展したピンクや黄色のテディベア(クマのぬいぐるみ)に興味を示した。だが、営業責任者のルーシー・リャン氏は結局、注文を断らざるを得なかった。

 同氏はプーアル茶をすすりながら肩を落としてこう語る。「利益にならないので、受注はすべてキャンセルするよう上司から命じられた。人民元の為替相場が上昇したら、利益が吹き飛んでしまうからだ。為替変動の方向性や変動幅は、一流のエコノミストでも予測できない。われわれに見通せるわけがない」。

 中国の玩具メーカー各社は競争に勝ち残るため、3%程度の利益率でも注文を受けている。中国の証券大手、国信証券でアナリストをしている林松立氏(北京在勤)は「利益率がきわめて低いうえ、代金が支払われるまでに3カ月以上もかかる。わが社のようなメーカーにとって、為替相場の上昇は大打撃だ」と語る。人民元は年初来、対ユーロで6.4%、対ドルで2.5%の元高となっている。

 中国の玩具メーカー、浙江黄岩弘帆玩具の潘仙満(サイモン・パン)社長は出展ブースでインタビューに応じ、「元高が1ドル=6元まで進んだら、当社の事業は行き詰まる。元高による為替差損を相殺するために製品を3~5%値上げしているが、これ以上値上げすれば、顧客を失ってしまう」と語った。同社はブースに米国向けの教育玩具やパズルなどの製品を並べていた。

元高の影響は米国の消費者にも及ぶ

 値上げ圧力は米国側にも打撃を与える可能性がある。国信証券の林氏は「元高によって、中国製品が米国市場においても値上がりする可能性がある。年末用のクリスマスツリーや、米国の消費者が来年以降購入するであろう各種製品の価格だ」と語る。

 中国の調査会社チャイナ・マーケット・リサーチ・グループ(CMR)のアナリスト、ベン・ケーベンダー氏も同様の見方を示す。「玩具メーカーが元高ドル安による為替差損を相殺して事業を継続するためには、おそらく値上げが避けられない。そのためこの年末商戦では、米国消費者の出費がかさむことになるだろう」と述べている。

「半年を超える長期契約は受けない」

 中国金融当局は6月、「今後は人民元相場の弾力性を高める」と宣言した。だがそれ以降も人民元の上昇幅は約2%にとどまり、「中国の輸出産業は不公正な競争力を得ている」との批判が巻き起こっている。中国の温家宝首相はこうした批判に対し、「急激な元高は社会的・経済的な混乱を招く」と反論している。

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