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本質を突いた財政赤字削減案に非難轟々

オバマ大統領はマキャベリに学べ

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2010年11月25日(木)

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Chris Farrell(Bloomberg Businessweekコラムニスト)
米国時間2010年11月14日更新「 The Debt Commission's Free Ride for Boomers

 オバマ大統領が設置した超党派の財政責任・改革委員会の2人の共同委員長は、ベビーブーマー世代――現在の財政難をもたらした世代――に問題解決の役割をほとんど担わせていない。これは確かにフェアとは言えまい。

 アースキン・ボウルズ氏(民主党)とアラン・シンプソン氏(共和党)が共同委員長としてまとめた同委員会の提言の一つに、住宅ローンの利子支払いに対する控除の廃止がある。高齢のベビーブーマーの多くは借金を完済しているか、控除を受けるべき利子がほとんど存在しないため、影響はない。児童控除がなくなる? ベビーブーマーの子供たちは(そうあってほしいが)もう独立しているはずだ。

 公的年金の満額支給開始年齢を2075年までに69歳に引き上げる? そのころにはベビーブーマーたちはもうこの世に居ないだろう。ガソリン税を2013年から徐々に引き上げ、現在の1ガロン当たり18.4セントから15セント増やす? 高齢化しているベビーブーマーのほとんどは自分で運転しないから関係ない。雇用主が提供する医療保険の給付金の所得税控除を廃止する? ベビーブーマーはメディケア(高齢者向け医療保険)に加入しているだろう。

 ワシントンの中道系シンクタンク、ニューアメリカ財団で財政政策プログラムを担当するマヤ・マクギネス氏はこう指摘する。「ベビーブーマー世代を保護すればするほど、その分、若い世代にしわ寄せが及ぶ」。

保守もリベラルもボウルズ・シンプソン案を非難

 だが結局のところ、持続可能な政府を次世代に引き継ぐためには、ベビーブーマーの負担も追わざるを得ないようだ。政界の実力者であるボウルズ、シンプソン両氏の提言は、連邦政府関係者の大半をあわてさせた。両氏は、政府予算を均衡させ、公的債務を抑制するには、様々な優遇措置を放棄する必要があることをはっきりさせたからだ。高齢化しつつあるベビーブーマー世代に「公正さ」を突きつけるのは酷かもしれない。

 両氏は今回の草案を発表するにあたり、まるでルネサンス期イタリアの政治哲学者ニッコロ・マキャベリが著した古典『君主論』の教えを参考にしたかのようだ。

 マキャベリは『君主論』の第8章で、「ここから、君主は恐れられるよりも愛された方がいいのか、あるいは愛されるよりも恐れられた方がいいのかという問題が生じる」と述べ、次のように思索を展開している。「たぶん答えはその両方を望むべきなのかもしれないが、愛情と恐れは両立し難い。仮にそのどちらかを選ぶとすれば、君主は愛されるよりも恐れられる方がはるかに安全だ」。

コメント1件コメント/レビュー

アメリカは過去の日本と同じく、バランスシート不況に陥り、ちょっと景気が上向いたとたんに、財政再建すると言う愚を行なおうとしている。その結果は、現在の日本同様、失われた20年間と言うことになろう。御愁傷様。(2010/11/25)

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アメリカは過去の日本と同じく、バランスシート不況に陥り、ちょっと景気が上向いたとたんに、財政再建すると言う愚を行なおうとしている。その結果は、現在の日本同様、失われた20年間と言うことになろう。御愁傷様。(2010/11/25)

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