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中国の“ニンニクバブル”が崩壊か

10月から相場急落、逃避資金が白菜やリンゴヘ

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2010年11月26日(金)

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“大蒜華尓街”的両張面孔

経済観察報記者 種昂

11月17日午前10時、陳福林は新しく買ったマイカーを運転して山西省金郷県の南店子卸売市場に駆けつけた。金郷県は中国有数のニンニク産地で、南店子卸売市場は「ニンニクのウォール街」の異名をとる。陳福林はニンニクの仲買人で、市場に到着した時は既に600~700人の同業者が集まっていた。

 今年の収穫期はとっくに過ぎており、市場内では同業者たちが所在なげに歩き回っている。陳福林は早速その中に入り、情報交換を始めた。彼は今日こそニンニク相場が下げ止まることを期待していたが、結局失望に終わった。

 ニンニクの価格は昨年から急騰し、農産物の価格上昇の先駆けになった。ところが、ほとんどの農産物の価格が上昇している今、ニンニク相場は逆に下落に転じた。相場上昇を当て込んでニンニク市場に流入した資金が続々と引き上げられ、白菜やリンゴなど他の農産物に向かっている。

売るべきか、買うべきか

 この日、南店子市場の取引相場は5.5センチ級のニンニクが1斤(500グラム)当たり5.2元(約65円)と、前日より0.02元下落した。この水準では仲買人の半数近くが赤字になるという。

 陳福林は取引価格を確かめると、ポケットから小さなノートを取り出した。そこには1カ月前の10月17日、5.5センチ級のニンニク価格が1斤当たり6.25元(約78円)だったとメモされていた。たった1カ月で16.8%も下がったことになる。

 昨年の今頃は、1年後の価格が1斤当たり8元(約100円)を超えると予想する強気の仲買人が数多くいた。だが、期待は見事に裏切られた。陳福林によれば、10月31日には取引価格が1日で0.2元も下がり、この2カ月で最大の下げ幅を記録した。

 ニンニク100トンを貯蔵する中規模の仲買人は、相場が0.01元下がる毎に2000元(約2万5000円)の損失を被る計算になる。つまり0.2元の下落は、「ある朝目を覚ましたら、4万元(約50万円)が蒸発していたのと同じことだ」。陳福林はそうため息をつく。

 相場はこれからどう動くのか。不安に駆られた仲買人は居ても立ってもいられず、情報を求めて南店子市場にやってくる。深刻な表情で額を寄せ合う彼らの話題は一点に集まっていた。現状は一時的な調整なのか、それとも本格的な下落なのかだ。

 今のうちに在庫を処分して損失拡大を防ぐべきか、敢えて買い進めて勝負に出るべきか、仲買人たちの意見は分かれている。どちらにしても難しい選択であることに変わりはない。

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