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吉利のボルボ再建に早くも暗雲?

両社トップに意見の相違、中国の新工場にも遅れ

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2010年12月3日(金)

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李書福与沃尓沃的分岐与妥協

経済観察報記者 魏黎明

中国の吉利汽車が、スウェーデンのボルボ・カーズを米フォード・モーターから買収して100日余り。吉利の創業トップで会長の李書幅は、彼とボルボ経営陣との間に意見の相違があることを自ら暴露した。この異例のふるまいの背後には、ボルボが数年以内に実現しなければならない“再建計画”のプレッシャーがある。

 問題の発言は11月11日、英フィナンシャル・タイムズが上海で開催したフォーラムでの講演で飛び出した。李書幅は、新車開発の方向性についてボルボ経営陣と意見が一致していないとし、次のように語った。

 「自分は中国市場向けに大きめのクルマを作ってもらいたい。だが、彼らは反対の方向に進むべきだという。すなわち小型で低燃費の環境車だ」

 その前日、李書幅は中国を訪問中のスウェーデン国王、カール16世グスタフと会見し、やはり同様の意見を述べた。曰く、ボルボの企業文化は「技術至上」であり、市場ニーズに対する配慮がやや不足している。研究開発においては、自らの理想を追求するだけでなく、もう少し市場に近づく必要があると。

「郷に入っては郷に従え」

 こうした発言は、吉利とボルボの蜜月に早くも綻びが生じているとの憶測を呼びかねない。もちろん李書幅は承知の上であり、講演時にこう付け加えるのを忘れなかった。

 「ボルボ経営陣との意見の相違は、あくまで前向きな社内議論の一環だ。仮に調整がうまくいかなかったら、自分が降参する」

 だが、これを額面通りに信じる者はいない。李書幅が簡単に降参するような人物でないことは、自動車業界の誰もが知っている。

 スウェーデン国王との会見で、李書幅は「ボルボの目標はメルセデス・ベンツとBMWを追い越すことだ」と熱弁を振るった。この目標について、ボルボ経営陣は彼らの新しいボスのような確たる自信は持ち合わせていない。しかし李書幅に言わせれば、それこそがボルボが高級車市場で競合他社の後塵を拝している原因だ。

 ボルボ経営陣は今、小型のクロスオーバー車の開発に注力している。これは欧州市場のトレンドに沿った戦略である。だが、「中国市場は欧州市場とは違う」と李書幅は主張する。

 「中国人は大きなクルマが好きで、(実際の大きさだけでなく、大きなクルマに乗っているという)実感を重視する。その点、ベンツは中国市場の特徴をよく理解し、大型の車種を投入している。ボルボには中国の消費者の好みに対応したクルマを開発してもらいたい」

 ボルボの伝統的なブランドイメージは「安全」、「控え目」、「高品質」というものだ。李書幅もこのイメージは尊重している。しかし同時に、彼は「ボルボも郷に入っては郷に従う必要がある」と言う。中国市場では控え目なブランドを好む(成熟した)消費者はまだ少ないからだ。

 李書幅の一連の発言は、ボルボ経営陣の耳にも入ったはずだ。11月17日に開幕した米ロサンゼルス自動車ショーで、ボルボCEO(最高経営責任者)のステファン・ジャコビーは「(吉利との)協力関係は好ましい方向に発展しており、心配する必要はない」とコメントした。

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浜田 健一郎 ANA総合研究所 シニアフェロー・前NHK 経営委員長