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日本人トップは何も決められない

日常茶飯事「直談判」への対応で社員の目は変わる

2010年12月20日(月)

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「総経理は、なぜ彼ばかりえこひいきするのですか」
「私の給料はなぜ彼より低いのですか」
「今ここで決めてください」

 総経理室(社長室)では毎日こんなやりとりが交わされています。中国では日常茶飯事なのです。相手が一般社員であろうが董事(役員)であろうが関係ありません。しかし、総経理が決断のための材料を集め、日本の本社とやりとりをしていると、時間はどんどん過ぎていきます。

 そのうち社員の間ではある噂が流れます。――「うちの総経理は何も決められない」。

秘書のショッキングな一言

 ある企業に訪問をした時のことです。採用の件で総経理と久しぶりにお会いして、今後の戦略や採用の方針について話をしていました。

 その総経理は少しワンマンな面があるものの、快活、豪快な方で、社員にも人気があり、とてもパワフルな印象を受ける方です。しかしその時は、私を話をしているのに元気がありません。

 私は商談中に関わらず、総経理に「何かあったのですか?」と聞いてみました。すると総経理はぽつぽつと語り始めました。最近、秘書にショッキングな事を言われたと言うのです。それは「総経理は何も決められないのですね」という一言でした。

 その会社は上海中心部から少し離れた郊外の街にあります。従業員もさほど多くなく、日系企業としては中規模の会社です。総経理は自身の移動にも使う社用の営業車の購入を検討していました。

 会社が郊外にあることもあって交通事情は良くありません。自身の移動や営業が主目的とするものの、日々、残業をしてくれている社員や、近くに住んでいる社員の送迎にも使えたらいいと考えてワゴンタイプの購入を考えていました。効率や有効性を優先したのです。

憤慨しつつも本社の決定に従うしかなく

 しかしその会社では社用車を購入する際、本社に稟議を通さなければなりませんでした。月々の経費で落とせるレンタルの利用も考えた総経理ですが、コストや実用性を考えて購入してしまおうと決断したのです。ところが、いざ稟議書を回す段になって「ワゴンタイプの社用車は総経理用として認められない」と本社に突っぱねられました。

 総経理はそれこそ懸命に現場の実態をこと細かに説明をして、何とか納得してもらおうとしたのですが、本社側は「ワゴンタイプは社内規定上、通らない」の一点張りです。実用性からワゴンタイプの導入を説いていた総経理は、今さらほかのタイプのクルマに変えようと社員に言うこともできなくなってしまいました。やりとりの詳細は割愛しますが、総経理は憤慨しつつも本社の決定に従うしかなく、最終的には社用車の購入をあきらめることになりました。

 何とも後味の悪い結果となりました。本社との電話、及びメールのやりとりを一部始終見ていた秘書の口から発せられた言葉が上記の「総経理は何も決められないのですね」という一言だったのです。

 実話です。皆さんはどう思われますか?

コメント6

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