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各地で増殖中「和僑」の覚悟

海外で起業する日本人が模索する新しい支え合いのカタチ

  • 谷口徹也

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2010年12月28日(火)

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 華僑がいるなら、「和僑」がいたっていいじゃないか――。日本を飛び出し、海外で腰を据えて仕事、生活をしようと考える人たちのボランティア組織が「和僑会」だ。6年前に香港で発足した和僑会は、北京、上海といった中華圏だけでなく、シンガポールやタイ、そして日本国内にも支部的な組織があり、ネットワークを広げている。

 その1つである上海和僑会で会長を務めているのが、ラーメン店「よってこや」などを現地で展開している藤岡久士氏(38歳)だ。日本で「よってこや」や「大阪王将」をチェーン展開するイートアンド(大阪市、文野直樹社長)の出資を受けて2004年に上海で独立、起業した。

 「日本人同士で信頼のおけるネットワークができれば、すごい力になる」と語る藤岡氏に、現在の活動や今後の展望を聞いた。

(聞き手は谷口徹也=日経ビジネスオンライン副編集長)

―― 現在、上海和僑会ではどのような活動をしているのですか。

上海和僑会の藤岡久士会長

 藤岡 和僑会は、日本人の組織として世界をつなげるビジネスネットワークを目指しています。本格的に活動を始めてからまだ間もないので、中心的な活動は勉強会です。定期的に講師をお呼びして講演していただくと同時に、メンバー間の交流を深めています。

 もう少し具体的に言うと、まず毎月1回、幹事メンバーの20人程度が集まったマーケティングの勉強会があります。もう1つは2カ月に1回開催している「オープンフォーラム」です。こちらは参加者が50~100人になり、講師を招いて話をしてもらいます。聞いて帰ってもらうだけではあまり意味がないと考え、必ず全員が1回は発言するような会合を目指しています。まだ試行錯誤中ですけどね。

 さらに目的意識が明確な分科会もあります。アパレルとクリエーター、投資、ネクスト起業家があって、それぞれ関連する仕事をしている人たちが密度の濃い議論をしています。こちらは、それぞれ毎月2~3回くらいです。ですから上海和僑会全体としては、毎週2~3回のイベントを開いている状況ですね。

―― 勉強会や情報交換会といえば、ほかにもコンサルティング会社や金融機関などを中心としたグループや勉強会がたくさんあります。それらとはどう違うのでしょうか。

 趣味や余暇のグループを別にすると、そういうグループは基本的に「企業」単位のつながりなんですね。「○○会社の××さん」という「○○会社」の部分でつながっている。

 和僑会はここが明確に違います。肩書きがいらないグループと言うこともできる。「××さんが今度、○○会社でこんな役職に就いた」という言い方になるわけです。

 会の性格として誤解されたくないのは、ビジネスマッチングというか商談に直結するような活動ではないということです。

 こういう場を営業に使われる方がいらっしゃるじゃないですか。もしくは、単なる情報収集の場としてとらえる方もいる。それとは違う。仲間になった前提で情報共有する分にはいいのですが、価値観や人生観を共有できないままビジネスの情報を交換しても、あまり我々には意味がありません。

中国は永住できるかが分からない

 ただ、基本的にはオープンな会なので、来る方を排除したりはしません。現状では、マインドが共有できない人はたじろいで足が遠のくくらいの「密度の濃さ」があって、自然と志を同じくする人たちが集まっていますが、今後、組織が大きくなっていった時にどうするか、それは今後また考えていかねばなりません。

―― メンバーはどういう人たちなのですか

 登録している会員は約100人います。30代後半から40代前半がコアになっていて、若い方では20代半ば~30代前半。そして50代が大きく抜けて、上に60代以上の方たちがいます。

 年配の方々は以前、駐在などで中国にいたことがあり、日本に戻ってからまた中国に来た方が多いですね。勤めていた会社を退職した後に、再び中国でビジネスを始めようというケースが多いと思います。

――「和僑」の定義にも関係しますが、いわば、日本にある自身の“根っこ”を断って来た人が多いのでしょうか。

 うーん。そう言えばそうかもしれませんが、中国の場合、少し事情が違いますよね。

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