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2010年、世界は閉塞感に覆われた

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2011年1月6日(木)

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Devin Leonard(Bloomberg Businessweek記者、ニューヨーク)
米国時間2010年12月16日更新「The Economy, Politics, Europe: Why We're Stuck

 2010年早春、景気は好転しているように見受けられた。米国のGDP(国内総生産)は拡大し、景気回復を見越したようなベン・バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言も好感された。バラク・オバマ米大統領は3月23日、激しい政治論争の末に議会を通過した医療保険制度改革法案に署名した。

 現在、この医療保険制度改革を憲法違反だとする法廷闘争が繰り広げられている。とはいえ、この新制度により、無保険者だった数千万人の米国民が医療保険を受けられるようになる。

 推計によれば、米連邦政府は長期的な財政赤字を1430億ドル(約12兆円)削減できる。米軍がイラクでの戦闘任務を8月31日までに終了する撤退計画も、幸先のよい変化だと思われていた。

ギリシャやアイルランドで金融危機

 だが2010年5月には、急速な景気回復への期待感は打ち砕かれた。株価は5月に10%下落。米国の失業率は10%近い水準で高止まりを続けている。アフガニスタンにおける泥沼化した米軍の作戦と同様、われわれは閉塞状況に陥っている。

 欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)は5月、ギリシャに対する1100億ユーロ(約12兆円)の救済策を発表した。ギリシャではサックス奏者やテレビ司会者が55歳で退職して、公的年金で悠々自適の生活を送っている。ギリシャの破滅的な財政運営を、米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)などの米企業が後押ししてきた。ゴールドマンらはギリシャに対し、深刻な財政事情を覆い隠す粉飾方法を指南していた。

 ギリシャだけでなく、アイルランドでも深刻な経済状況が表面化した。アイルランドの経済は米コネチカット州と同程度の規模にすぎない。だが、同国の金融危機と不動産市場の崩壊によって、欧州全域がパニックに陥った。

 一方、中国への活発な資本流入は続いた。中国経済の2010年第3四半期の成長率は9.6%を記録。中国の不動産価格は高騰した。中国政府は人民元の上昇を抑えることに執心し、人民元相場を人為的に低く抑える為替政策が世界経済に及ぼす影響には無頓着だ。

 絶望感と閉塞感が支配する状況に不満を抱える米国民は11月の中間選挙でオバマ大統領に冷や水を浴びせた。これにより、共和党が米議会下院の多数党の座を奪い取った。

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