• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

バンカメはいつ金融危機の後遺症から脱却できるか

2年目を迎えるモイニハンCEOの挑戦

  • Bloomberg Businessweek

バックナンバー

2011年1月13日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Hugh Son(Bloomberg News記者、ニューヨーク)
米国時間2011年1月5日更新「 Still Fighting Fires at Bank of America

 米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ、BOA、本社:ノースカロライナ州シャーロット)のブライアン・T・モイニハン氏は、同行のCEO(最高経営責任者)に就任した最初の1年を金融危機後の経営立て直しに費やした。同CEOは2011年も引き続き、同じ取り組みに力を注ぐ必要がある。

 モイニハンCEO(51歳)は2010年1月1日、ケネス・D・ルイス氏の後任としてバンカメCEOに就任。以来、顧客や政府の金融規制当局、投資家との関係修復に腐心する一方、不良債権問題と訴訟問題に頭を悩ませてきた。

 バンカメは、米政府系住宅金融機関の連邦住宅抵当公社(ファニーメイ、FNM)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック、FRE)に売却したローン債権が焦げ付いた問題で、両公社から訴えられた。モイニハンCEOは2010年12月、両公社と和解し、28億ドル(約2300億円)でローン債権を買い戻すと発表した。2008年に米住宅ローン大手カントリーワイド・ファイナンシャルを買収したため生じた不良債権問題に対しても、この和解は大きな前進となる。

 企業買収ファンド世界最大手の米ブラックストーン・グループのスティーブン・A・シュワルツマンCEOは「モイニハンCEOは山のように課題を抱えている。火災現場の消防士のような状況だ。火災は鎮火できるだろう。だが、油断はできない」と語る。

 内部告発サイト「ウィキリークス」からの流出情報によって、バンカメが新たな試練に直面する可能性もある。ウィキリークスのジュリアン・アサンジ代表は「今年初めに、ある米国金融機関幹部のハードディスクのデータを公開し、この金融機関を懲らしめる」と警告した。アサンジ代表はこの金融機関の具体名を明らかにしていない。匿名の消息筋によれば、モイニハンCEOは危機管理のため、ブルース・トンプソンCRO(最高リスク管理責任者)をリーダーとする特別チームを設けたという。

市場はバンカメに否定的な見方を示す

 資産額2兆3000億ドル(約190兆円)、従業員28万4000人、支店数5879店を誇るバンカメは、米政府からの救済資金450億ドル(約3兆7000億円)を2009年に返済した。だが、米銀大手シティグループをはじめとする競合他行と比べ、金融危機からの立ち直りが遅れている。バンカメの株価は2010年に11%下落し、KBW銀行株指数(KBX)の構成銘柄である主要金融機関24社の中で2番目に低い成績だった(一方、シティグループの株価は43%上昇)。バンカメ株が2010年末時点で簿価の約60%の水準で取引されているのに対し、業界平均は94%だ。

 バンカメは、2010年の通期決算を1月21日に発表する予定だ。2010年第1~3四半期(1~9月)の業績は、売上高に当たる経常収益が878億ドル(約7兆3000億円)で、損益は9億9400万ドル(約820億円)の赤字だった。黒字だった前年同期--経常収益946億ドル(約7兆8000億円)、65億ドル(約5400億円)--と比べ、業績は悪化している。

コメント0

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト