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理想と現実の狭間で揺れる「独身1.8億人の配偶者選び」

お見合い500回以上でも理想の相手が見つからず

2011年1月21日(金)

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 2010年12月15日、「全国婦女連合会中国婚姻家庭研究会」と“百合婚恋網(ユリ結婚・恋愛ネット)”が共同で「2010年全国結婚・恋愛調査報告」を発表した。これは2010年1月から11月までの11カ月間に、インターネット経由や直接のアンケート、座談会などを通じて、全国31の省・自治区・直轄市の20歳から60歳までを対象として中国国内の結婚動向の調査を行って収集した3万2676部のデータを分析した結果の報告である。

人気が高いのは、男性は公務員、女性は教員

 調査の結果は、中国の独身者1.8億人は配偶者選びに忙しく、配偶者選びは女性が経済的実力を追い求めるのに対して、男性は見た目の容貌を追い求め、7割の女性が男性の住宅所有を結婚の条件としているというものであった。分析の詳細は次の通りである:

【その1】男性は女性からの経済的要求に大きな圧力を受けている。

 70.8%の女性が男性の住宅所有を結婚の前提条件としている。住宅価格が高騰し続けている昨今、住宅は巨額な経済的財産にほかならず、経済力は男性にとって配偶者選びの主要な圧力となっていることを意味している。これと同時に、42.8%の男性は住宅があれば結婚できると考えており、住宅は結婚の前提条件と考える女性との間に一定の差異が存在している。

【その2】男女の収入に対する要求に差がある。

 男性は男女の収入差がほとんどないことを希望しているが、女性は男性の収入が男性自身の望んでいる収入額よりも高い水準であることを要求している。これに対して、61.3%の男性は男女の収入がいくらであろうと構わないと考えており、男性の女性の収入に対する要求はさほど高くない

【その3】女性は経済的実力を追い求め、男性は見た目の容貌を追い求めている。

 「本気度(真剣さ)」が配偶者選択基準に関する選択肢の中で第1位を占めた。49.7%の女性が経済的な条件を配偶者選択の重要基準としており、配偶者選択において男性の経済的実力に対する女性の要求の厳しさを際立たせている。一方、54.0%の男性は容貌外見を配偶者選択の重要基準としており、男性の女性の容貌に対する要求の強さを浮き彫りにしている。

配偶者選択に際して重視する基準のランキング

  • (道徳や人柄を除く)

男性 順位 女性
本気度(真剣さ) 1 本気度(真剣さ)
容貌外見 2 仕事の能力
趣味愛好 3 経済的条件
学歴 4 学歴
家庭背景 5 趣味愛好

【その4】人気が高いのは、男性は公務員、女性は教員。

 41.7%の女性が理想の伴侶が従事する職業として公務員を希望しており、女性は配偶者選択において安定を求める傾向が強いことを示している。これに対して、38.3%の男性が理想の伴侶の職業として教員を希望しており、男性は配偶者の職業が安定していて、家事をする時間的な余裕があるのを望んでいることを示している。

理想とする伴侶の男女別職業ランキング

男性 順位 女性
教員 1 公務員
公務員 2 管理職
医療従事者 3 警察官・軍人
金融・経理担当者 4 企業主
管理職 5 医療従事者

27歳超の女性を理想と考えるのは男性8%未満

 “百合婚恋網”は2007~09年の3年連続で「結婚・恋愛調査報告」を発表し、今回の2010年は第4回目となる。2010年は“非誠勿擾(本気でないなら邪魔しないで)”や“我們約会吧(俺たちデートしよう)”といったテレビのお見合い番組<注1>が人気を集め、1万人規模のお見合い大会が各地で開催されるなど、独身者の結婚難が社会的に注目集めた。こうした時勢の中で発表されたのが、今回の「2010年全国結婚・恋愛調査報告」であった。

<注1>2010年10月1日付本リポート「自転車に乗って笑うより、BMWに乗って泣く方がいいわ」参照。

 同報告書によれば、人々が独身である理由の上位3つは、社交範囲が狭すぎる、積極性の不足、仕事の多忙であり、過去の調査結果と大きな違いはない。中国で“剰男剰女(売れ残りの男女)”<注2>の問題が生じたのは、配偶者選択の構造的な不均衡に原因があると考えられる。

<注2>結婚適齢期を過ぎた未婚の男性と女性を意味する。結婚適齢期を何歳から何歳までとする明確な定義はないが、女性は27歳以上、男性は30歳以上とするのが一般的。

 すなわち、59.9%の男性と62.4%の女性は女性の結婚適齢期を25~27歳と考えているが、一方では約3割の男性が20~24歳の女性を求めている。ところが、約2割の女性は自己の“黄金年齢(一生で最も美しいとされる年齢)”は28~30歳と考えている。しかし、これら適齢期の27歳を超えた、いわゆる“剰女(売れ残り女性)”を理想の結婚対象と考えるのは男性の8%未満に過ぎないのである。

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「理想と現実の狭間で揺れる「独身1.8億人の配偶者選び」」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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