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“優秀な人材”が辞めてしまう理由

そもそも「必要な人材像」を描けていますか

2011年2月2日(水)

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 「採用が会社を変えると私は信じています」。これは、ある総経理(社長に相当)の言葉です。その総経理は中国に赴任してそれほど長い時間は経っていませんが、その言葉に私は大きくうなずいたことを思い出します。

 法務から財務、販売、管理に至るまで、日系企業の多くの総経理は毎日を忙しく過ごしています。異国での経営実務は多大なるストレスを伴います。「本社の理解が足りない」「売り上げが伸びない」「法律はころころ変わる」「マーケットの変化が激しい」――。急激な経済成長を遂げている中国で運営を任される総経理の悩みは尽きません。

 私はこれまで、総経理を含む、何百人もの日本人駐在員に会ってきました。彼らの悩みの多くは「人」に関わるものです。「離職率が高い」「育成したらやめる」「職場の人間関係がうまくいかない」「中国人が何を考えているのかがわからない」などなど。

 冒頭の総経理も、その悩みのほとんどは人間関係を含む「人」でした。初めてお会いしたときはまだ経営実務どころではなく、中国という国に疲れている様子でした。採用を簡単に考えており、メディアやウェブに募集広告を掲載したり、人材紹介会社に頼めばそれなりに人が集まると考えていたのです。

価値観が全く異なる3つの世代

 私はまず総経理に現在の人材マーケットの状況を説明しました。

 中国の人材は、大きく分けて3世代に分かれます。中国は1949年に建国しました。今年で建国62周年です。中国の近代史は、建国の混乱、文化大革命、そして改革開放という具合に、60年あまりの間で大きな節目を経ています。その最後の改革開放から数えても、まだわずか30年しか経っていません。そういう背景で、現在の中国では価値観が大きく異なる世代が共存しているのです。

 まず第1世代です。文化大革命が起こった1966年から78年までの約12年間、大学入学が中止になりました。66年に入試を受けようとした学生の大半は、「下放」と呼ばれる政策で農村に派遣されました。入試が再開した78年にはほとんどが30代になっていたはずです。

 この世代は文革の影響を最も受けた世代で、現在は60歳代になります。私が中国に来た96年頃、「文革世代は中国発展の第1期生であり、大学に進学しているのは相当優秀であるはずだ」と考えて幹部候補として採用する会社もありました。働き盛りである20代を文革で棒に振り、辛酸をなめた世代と言えます。

 第2世代は文革が収束した78年以降に、通常の大学生として大学に入学した世代です。この世代は大学を卒業すると同時に改革解放が始まったため、経済成長と共に歩んできたと言える世代です。当時の大学生は「国家が養成したエリートである」という考えのもと、就職先は国家が決める「分配」が行われていました。

 分配によって就職先を決められたこの世代の最初の就職先は、ほとんどが国営企業でした。また自ら慣れ親しんだ環境を打破することを目的とした留学がブームになった世代でもあります。当時の留学先は欧米や日本です。特に日本は同じアジアの隣国で、世界第2位の経済大国ということもあり、日本への自費留学を敢行していました。

コメント4件コメント/レビュー

くどくどと回り持った説明でなく単純なものですほとんどの方々は金の為に働くのです給料が高い方に行くのですが社内で満たされない場合は転職です(2011/02/08)

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いただいたコメント

くどくどと回り持った説明でなく単純なものですほとんどの方々は金の為に働くのです給料が高い方に行くのですが社内で満たされない場合は転職です(2011/02/08)

記事では「辞める理由」が判りませんでした。(2011/02/07)

相変わらず日本人は甘い(平和ボケ)ですね。私は中国系企業に関わっていますが、そこでの人事採用戦略の一つに「日本企業が育てた社員を高給優遇で引き抜く」というものがあります。日本企業で働いたリーダークラスは優秀で、勤務態度も良いと言われて狙われます。会社の価値観に共鳴?そんな馬鹿な、中国では魅力的な金と地位があれば即転職してしまいますよ。キャリアと外国語力はそのための重要な要素です。彼らの価値観はまず目先の金ですよ。会社経営者の価値観を押しつけても無意味で、ただの精神論の押し売りですよ(日本の常識は世界の非常識)「採用が会社を変える」なんて思ってる間に日本は中国に食い物にされますよ。(2011/02/02)

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