• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

英BPの原油流出事故を機に業界再編へ

政府の規制が海洋油田採掘のコストを圧迫

  • Bloomberg Businessweek

バックナンバー

2011年2月1日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

David Wethe(Bloomberg News記者)
Jacqueline Simmons(Bloomberg News記者)

米国時間2011年1月20日更新「 After the BP Spill, Small Drillers Are Merger Bait

 海洋油田の掘削を手がける米シーホーク・ドリリング(HAWK、本社:ヒューストン)は2年前、世界中で石油採掘装置(リグ)を増やす計画を立てていた。だが、英石油大手BP(BP)のメキシコ湾の油田が爆発事故を起こし、海洋油田の開発に対する規制が厳しくなった。シーホークは今後、身売りが避けられないかもしれない。同社のランドール・スティリーCEO(最高経営責任者)は「事業の多角化が進まなければ、身売りをし、買収先の傘下で事業の立て直しを図ることを考える」と語る。

大規模企業しか生き残れない

 海洋石油採掘の業界で生き残るには、規模の大きさが重要になる。そのため、業界再編が加速する可能性が高い。エネルギー業界向けサービスを専門とする米証券会社シモンズのアナリスト、イアン・マクファーソン氏は「この業界で繰り広げられるM&A(合併・買収)の規模は、1250億ドル(約10兆円)に達する」と予想する。

 金融筋は「政府が監視を強化し、顧客は安全に対する要求の度を高める。このため、採掘会社のコストが大幅に上昇する。大手しか生き残れない恐れがある」と懸念する。米メディア・情報サービス大手ブルームバーグによれば、石油採掘業界の昨年のM&A総額は、2009年の3倍を超える53億ドル(約4400億円)に達した。

 米証券会社グリーンヒル(GHL)でエネルギー分野のM&A業務を手がけるマーク・ベントレー氏(ロンドン在勤)は「石油採掘会社は、受注を得るために、ますます多くの課題に対処しなければならない。このため、業界大手に受注が集まる傾向が一層顕著になるだろう」と予想する。

 米証券会社グローバル・ハンター・セキュリティーズ(GHS)のアナリスト、ブライアン・ウルマー氏は「米エクソンモービル(XOM)や米シェブロン(CVX)、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.A)をはじめとする石油メジャーは、採掘会社に対し、最先端の装置と経験豊富な採掘技術者をそろえるよう求めている」と語る。

政府の規制が採掘会社の経営を圧迫、株価は低迷

 米政府の監督当局は、2010年4月のBP海洋油田の惨事以降、メキシコ湾での採掘事業の認可を拒み続けている。米内務省は石油採掘会社に対して、認可申請をことごとく却下し、環境保護や採掘装置の安全性に関するさらに詳細な報告を求めている。

 厳しい規制は、採掘会社の経営を圧迫している。ノルウェーのシェイエ・ドリリング・アンド・プロダクション(SKDP)の経営権を握っていたビヤーン・シェイエ氏は「環境への懸念や規制強化に対応するため、採掘会社は設備の刷新や機能強化、改善を余儀なくされている」と語る。シェイエ氏は昨年、所有していたSKDP株を米ローワン・カンパニーズ(RDC、本社:ヒューストン)に売却した。

コメント0

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック