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中国の所得格差、65倍に達する可能性も

中国の富裕層の隠れ収入は年間110兆円に上る

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2011年2月3日(木)

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Dexter Roberts(Bloomberg Businessweek北京支局長、アジアニュース担当エディター)
米国時間2011年1月27日更新「 China's Growing Income Gap

 中国の農村、永豊屯は、北京市の中心街からバスで北西に3時間ほど行ったところにある。ここ数年で永豊屯の人口は4倍に急増し、2万人に達した。永豊屯では、経済的に困窮する層が暮らす中国のベッドタウンの実態を見ることができる。街中の薄汚い店舗の店先では、安価な服や靴、割安携帯電話サービスを宣伝している。人々が徒歩や自転車で行き交う路上にはゴミが散乱し、みすぼらしい犬が路上で食べ物をあさっている。

 街路が荒廃していても、永豊屯には、中国全土から働きに来た農民工(出稼ぎ労働者)や蟻族(都市部の貧しい若年層)が数多く集まっている。「ここの家賃は特に安い」と語るのは、大学を卒業したばかりのある蟻族の男性(23歳)だ。この男性は、月の家賃が約3200円で、広さが約6平方メートルの部屋に住んでいる。彼は水が凍り付いた洗濯用のたらいを蹴って、こう嘆く。「温水を使うとお金がかかる。北京市内の家賃は高くてとても払えない。同程度の部屋で、家賃はたぶん10倍するだろう」。

都市の富裕層と貧困層の所得格差は23倍

 中国人の所得が増えていないわけではない。明らかに所得は伸びている。2010年上半期、中国の地方・農村部の所得は13%増加し、1人当たりの所得は年間約7万7000円になった。都市部では、1人当たりの所得は10%増加し、約24万円に達している。だが、北京や上海、広州などの大都市近郊で貧困街が増えている。この事実は、一部の新興富裕層と多数の貧困層との間にある大きな経済格差を象徴している。

 中国・北京師範大学の所得格差問題の専門家、李実(リー・シー)教授は「既に中国では、フィリピンやロシアと同じぐらい所得格差が拡大している。中国の格差は、日本や米国はもちろん、東欧と比較してもはるかに大きい。公式統計で見ても、地方・農村部の所得は都市部の3分の1以下だ。都市居住者の所得最上位10%の層は、最下位10%の層の約23倍の所得を得ている。実際の格差はこの数字よりも大きいだろう。現在、中国各地で所得格差の拡大が見て取れる」と語る。

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