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「中国リチウム電池の父」が語る成長論

EV需要を狙う天津市捷威動力工業

  • 瀧本 大輔(日経トレンディ記者)

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2011年2月8日(火)

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 今回の主役はリチウムイオン電池メーカーである。リチウムイオン電池と言えば、日本が世界に誇る最先端の技術。ところが、ここでも存在感のあるメーカーが中国に育ち始めている。

 その1社が、天津市にある天津市捷威動力工業だ。日経ビジネス2011年1月31日号の特集「急速浮上!中国エコカンパニー」でも紹介した同社は、「中国リチウム電池の父」と呼ばれる人物が率いることで知られている。人材、技術、設備と三拍子揃った新興企業の戦略に迫る。

「中国リチウム電池の父」――。

 そう呼ばれ、中国の電池業界で一目置かれる人物がいる。新興のリチウムイオン電池メーカー、天津市捷威動力工業(天津市)の総裁兼董事長を勤める郭春泰(グオ・チュンタイ)博士である。

 郭博士は、中国で国産リチウム電池の実用化に貢献したことで知られ、大手電機メーカー・TCL集団の電池子会社でトップを務めた経歴を持つ。郭博士が2009年に天津捷威に引き抜かれた際には、業界で話題になったほどだ。

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 元々は材料化学が専門の化学者。1995年に英国の大学で理論物理の博士号を取得し、中国に帰国すると大学教授を務めた。この海外渡航経験もあって、流暢な英語を話す。

 その後、メーカーに転じる。1997年、マレーシアの電池メーカーに参加し、リチウムポリマー電池の工場を立ち上げた。その翌年には、TCLに移って、中国初となる国産リチウム電池メーカーを創立している。


目指すは「日本レベルの電池メーカー」

 さらに華麗な経歴が続く。米電池メーカーのバレンス・テクノロジーに移籍して、リン酸鉄を採用したリチウム電池の実用化に携わった。これらの実績から「中国リチウム電池の父」と呼ばれるようになり、今まさに天津捷威でリチウムイオン電池事業を立ち上げようとしている。

 過去の功績から、気難しい学者然とした人物を想像するかもしれない。だが、実際の郭博士は笑顔を絶やさず、温和な性格。「大物」という威圧感を与えない。だからだろうか。天津捷威には、郭博士を慕って入社してきた技術者が少なくない。天津捷威に出資している三井物産の社員からも、「チュンタイさん」と呼ばれて親しまれている。

 そのチュンタイさんの目標は1つ。

 「日本メーカーと同レベルの技術を持つ電池メーカーを中国に育てる」ことだ。

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