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ボトム失踪ファッション時代の温故知新

いま韓国で見直される70~80年代の青春ソング

2011年2月23日(水)

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 このごろ日本で、KARAや少女時代、BIGBANGといったアイドルグループが人気を集めている、ヨン様の次はKPOPが韓流をリードしている。テレビは、日本の中年から若い世代へ韓流が広がっている、といったニュースや特集番組をよく放映している。

 韓国で人気のアイドルが日本でも受け入られていることをとてもうれしく思う人が多い。自分のお気に入りのアイドルに、同じように熱狂する日本人を見ると親しみを感じる、という人も少なくない。他方、韓国でも、日本のアイドルはとても人気が高い。4月に予定されている山下智久の来韓公演はもう大きな話題となっている。

アイドル全盛時代の到来

 韓国は今、スター誕生オーディションブーム、アイドル全盛期である。

 韓国の市内バスに乗ると、運転士さんがお気に入りのラジオ番組を車内で流すことがある。このため、バスに乗ると自然とラジオを聞くようになる。ラジオからはいつもアイドルたちの新曲が流れている。

 韓国の音楽市場はCDアルバムではなくダウンロード販売がメインだ。従って、ラジオのヒットチャートは、アルバム販売だけでなくダウンロード販売回数もカウントする。ヒットチャートの上位はアイドルで埋め尽くされている。

 毎日のように新しいアイドルグループがデビューする。新曲がリリースされる周期もどんどん短くなっている。デビュー年齢もどんどん幼くなっている。少女時代なんて、もう貫禄のある先輩になってしまった。ほんの2年前まで、少女時代のメンバーの名前を全員覚えられるかどうかで「お兄さん」と「おじさん」に分かれていたのに。

 最近デビューするアイドルは人数が多すぎてもうお手上げ。「チューニング」といって整形手術が当たり前になっているから、みんな同じような顔に見える。「メンバーが1人も整形手術していない」を売りにするアイドルグループすらあるほどである。

アイドル世界を生き抜くために過剰な露出も

 アイドルが増えすぎたせいか、脚がきれいだったり、顔がかわいいぐらいじゃスポットライトは当らない。歌唱力も踊りのセンスも求められる。

 韓国の動画投稿サイトには「アイドル○○の伴奏除外動画」というのがよく登場する。テレビ番組を録画または録音して、そこから音楽伴奏や効果音を取り除き、歌手の歌声だけを抽出した動画ファイルのことである。口パクで歌う歌手なのか、歌唱力のある歌手なのかが一目で分かる。顔もスタイルもいいけど歌が歌えないアイドルは、ネットで攻撃の対象になることもある。

 見栄えもよく、歌唱力もあり、踊れるすごいアイドルが増えている。あまりにもアイドルばかりなので、「この国のテレビ視聴者は10~20代しかいないのか」と思ってしまう。

 テレビには見ているこちらが恥ずかしくなるほど、過激な衣装と踊りをする未成年アイドルが出演している。政府がテレビ局に「へそ出しルック自制」を要請して以降、過激の度が増した。代表は「ボトム失踪ファッション」だ。スカートもパンツも何も着ていないかのような、上着しか着ていないように見える。

 中央省庁の1つである女性家族部(両性平等、青少年関連、出産奨励などの政策を担当)は、未成年アイドルの基本的人権を保障するため「青少年芸能人の性保護と学習権及び公正芸能活動保障対策」を発表した。内容は、未成年アイドルの過度な露出を禁止する、長すぎる契約期間を改善すべき、労働時間を短縮する、といったものだ。

団塊世代の青春リバイバル

 アイドルばかりのテレビに疲れたのか、競争ばかりの世の中に疲れたのか、2011年の韓国音楽界は「7080」がキーワードになっている。

 この1月、お正月特集として放映された「7080」世代向けの「セシボンライブ」が大ヒットし、社会現象にまでなっているのだ。

 「7080」世代は、韓国の団塊世代のこと。1970~80年代に青春を過ごした1950~1960年代生まれの人のことで、韓国の民主化と高度成長を見守った世代である。

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「ボトム失踪ファッション時代の温故知新」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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