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米国で沸く「シェールガス革命」に待った

懸念される環境汚染

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2011年3月14日(月)

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Jim Efstathiou Jr. (Bloomberg News記者)
Kim Chipman (Bloomberg News記者)

米国時間2011年3月3日更新「Fracking: The Great Shale Gas Rush

 米ペンシルベニア州在住のカール・ウォズナー氏とアーリーン・ラトゥレット氏の家は、どちらも「マーセラス・シェール(マーセラス頁岩層)」の上にある。テネシー州からニューヨーク州にかけて広がるこの頁岩層には、シェールガスと呼ばれる天然ガスが大量に埋蔵されている。

この2人は、「フラッキング」(ハイドロリック・フラクチャリング――水圧破砕法)というシェールガス掘削法の是非を巡り全米で高まっている議論で、正反対の立場を取る。地下約1.5キロメートルまでトンネルを掘ってシェールガスを採取するフラッキングは、エネルギー企業にとっては効率的な方法だが、環境を損なうリスクが懸念されている。

 ウォズナー氏はペンシルバニア州北東の町ミランヴィルに14年間暮らしている。近くに掘削装置が立つのなら、この地を離れるつもりだ。昨年、試掘井が近所で掘られていた6週の間、同氏は別の場所に避難していた。彼は、騒音と濁り水、近隣の家の井戸で検出された化学物質を避けるためだったと言う。「美しい田園地帯の住宅地に行っていた。工業団地ではなくてね」とウォズナー氏は語る。

 一方のラトゥレット氏は5世代前からこの地に住んでおり、掘削産業を当てにしている。ラトゥレット家では約700エーカー(約280ヘクタール)の農地をヘス(HES)などマーセラスシェール開発に進出しているエネルギー企業に貸している。彼女はいくらもらっているかを明らかにしないが、1エーカー(約4000平方メートル)当たりの契約金は2000~5000ドル(約16.5万~41.5万円)と予想される。使用料は産出される天然ガスの価値の約20%である。

フラッキングに対する監視は最低限のレベル

 バラク・オバマ大統領は天然ガスの掘削を熱心に支援している。現在、天然ガス掘削の90%がこのフラッキングによって行われている。その工程は、化学処理された水を高圧で地下に注入して岩石層に割れ目を作り、そこから天然ガスを取り出す。

 「2035年までに米国の電力の80%をクリーンエネルギーで賄う」というオバマ政権の目標を実現するためには、風力や太陽光、原子力と並んで、天然ガスが極めて重要なエネルギー源となる。

 このフラッキングに対して、米環境保護庁(EPA)は最低限の監視しか行っていない。そのため、州政府や地方自治体が独自に規制を作ろうとしている。だが、現状の把握にてこずっている。

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