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日本「加油!」(頑張れ!)に燃える中国網民と対日外交

2011年3月14日(月)

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中国ネット空間に溢れる日本地震へのエール

 3月11日午後、東北地方の太平洋沿岸で観測史上最大となるマグニチュード8.8(後に9)の巨大地震と津波が発生すると、中国の中央電視台(中央テレビ局、CCTV)は素早く反応した。

 それを知ったのは、中国の知人や教え子から電話やメールが数多く来たからだ。夜になると、「中央電視台は多くの通常番組を取り止めにして専ら日本の地震と津波を集中的に放映している。中国人民の日本人民に対する関心の高さと哀悼を日本人民に伝えてほしい」というメールが入るようになった。

 その日は私自身、地震の対応に追われ、中国メディアの動きを追跡するゆとりがなかったが、翌12日、CCTVをつけてみて驚いた。午前中はニュース番組の「新聞頭条(ヘッドライン)」として8.8級地震を扱い、延々30分の時間を割いていた。北京では年1回だけ開かれる中国の最高決定機関である「全国人民代表大会(全人代=国会)」が「中国政治協商会議全国委員会(全国政協)」とともに開催されている真っ最中だ。この2つを合わせて「両会」と称し、会期中はすべてのニュースを圧倒して優先する。ところがCCTVは、日本の地震に関するニュースを、その両会ニュースより前に放映したのである。

 12日の夕方になると日本時間の7時(北京時間の6時)から、CCTV国際頻道(チャンネル)の「中国新聞」という番組が「日本大地震」という1時間の特集を組んだ。夜の10時になると、キャスターを変えて、再び「日本大地震」を特集。

 ハッとして中国大陸のネット空間にアクセスした。

 するとどうだろう。  「日本加油(ジャー・ユウ)!」(日本頑張れ!)のエールがあふれているではないか。

 もちろん「鉄血社区」(社区:コミュニティ)のような反日色が濃厚なサイトでは「実に素晴らしい! 10級くらいの地震が東京を襲うともっといいのに」といった悪意に満ちたものがないではない。それはどの時代でも、どの国でもあることだろう。注目すべきは、「日本加油!」という書き込みの数がそれらをはるかに凌駕していることだ。

 3月12日で以下のようなものがある。
●その昔、確かに日本は戦争を仕掛けてきた。しかし中国の(四川)地震の時には真っ先に駆けつけてくれたではないか。今度は日本で大地震があったというのに、無責任な書き込みをして、気分がいいのか。
●そういうことをする者は人間ではない。
●もし中日戦争が起きたら私は鉄砲をかついで最前線で闘う。しかし、もし日本人民が災難に遭ったら、私は担架をかついで、やはり最前線で助ける。
●いいぞ! その通りだ! 中国人はまさにそういう気概を持たなくちゃ。
●私は日本の民衆の精神を信じる。頑張れ、日本!
●頑張れ日本! どうか踏ん張ってくれ!
●10万人の援助隊を組んで日本に派遣することを強烈に提案する!
●中国は多くの献金をすべきだ。
●(地震で)被害を受けた人々に哀悼の意を表し、生き残った人々が強く頑張ってくれることを祈る。
●家屋の耐震能力のなんと高いこと。
●それにしても、原発はやはり安全じゃないねぇ。
●中国の小学校は(四川地震において)真っ先に倒壊した。でも日本では小学校が避難所になる。

 こういった書き込みが何十万、何百万と続く。
 それなら今、中国の対日政策は、どのようになっているのだろうか。

コメント6

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「日本「加油!」(頑張れ!)に燃える中国網民と対日外交」の著者

遠藤 誉

遠藤 誉(えんどう・ほまれ)

筑波大学名誉教授

1941年、中国長春市生まれ、1953年帰国。理学博士。中国で国務院西部開発弁工室人材開発法規組人材開発顧問、日本では内閣府総合科学技術会議専門委員などを歴任。2児の母、孫2人。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師