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日本の危機対応に学べ!

中国政府・メディアが注目する日本の去就

2011年3月15日(火)

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 東日本巨大地震が発生した3月11日の午後、筆者は東京赤坂の高層ビルで、中国関連の戦略会議をしていた。前日の夜、北京から東京に帰って来ていた。伊豆半島という自然災害が比較的多い地域の出身であるが、1984年に生まれて以来、大きな地震を経験したことはなかった。2003年に北京に拠点を移した後も、自ら大地震を経験したことはなかった。

 揺れた当初は、「あっ、地震だ」という反応くらいしか感じなかった。筆者も日本人だ。小さな揺れには慣れている。だが、だんだん大きくなってくると、焦り始めた。モノが落ちてきたり、電気が揺れたり、初めての経験であった。新しいビルの高い位置にいたから、余計に揺れたのかもしれない。

 エレベーターが動かなくなった。電話がつながらなくなった。地下鉄が止まった。タクシーは捕まらず、道路は封鎖されたも同然だった。東京で働く人たちが、群れをなして徒歩で帰宅した。職場で一夜を明かしたヒトも多かった。駅付近にはタクシーを待つヒトで群れができていた。

 岩手県や宮城県など、東北地方には大きな津波が起こり、関東とは比べられない、前代未聞の被害が起きている。町自体がなくなってしまうケースもあった。マグニチュード9.0という規模の大地震は、まさに日本史上最大である。

 現在、東京のホテルで本文を執筆している。国家が緊急事態に陥っている今だからこそ、漠然と落ち込むのではなく、オールジャパンで挑みたい。全国民が一丸となって、心をひとつにして、一人ひとりができることをすべきだと思う。この危機をみんなで乗り越えることで、ニッポンがより強くなれることを信じながら。

中国は日本の災害対策に大きな関心を持つ

 そんな私たちの挑戦を、隣国の中国・中国人が応援している。筆者もここ数日で、1万以上の応援メッセージをEメール、メッセンジャー、中国版ツイッターなどで頂いた。掲示板も「ニッポンがんばれ!」の声であふれている。

 史上最大級規模の大地震を、中国国民は当事者意識を持って見守っている。2008年5月に発生した四川大地震を機に、中国人の自然災害に対する意識が根本的に変わった。当時、筆者は中国メディアから日本人の防災意識・訓練、地震対策、耐震措置などに関する多くの取材を受けた。「天災とは起こり得るものだ。不確定要素に対応するにはどうしたらいいか。日ごろからどのような教育を国民に施し、政府はどう準備をし、メディアはどう情報公開していくべきなのか」。

 その後の中国は、日本の経験から多くを学ぶべく、汗を流していた。

 だからこそ、日本が前代未聞の東日本大地震に直面している現在、同じ人間として、日本人の災難と奮闘に心を傾けてくれるのだろう。日ごろぎこちなく絡み合う、時にはアンチ日本に働く国民感情を越えて。中国メディアは、大地震をめぐる日本国民の一挙手一投足を報道している。

コメント8

「加藤嘉一の「脱中国論」現代中国を読み解く56のテーゼ」のバックナンバー

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「日本の危機対応に学べ!」の著者

加藤 嘉一

加藤 嘉一(かとう・よしかず)

国際コラムニスト

現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官