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ブラジル新大統領、最低賃金法で好スタート切ったが…

レアル高、インフレ、税制改革が立ちはだかる

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2011年4月5日(火)

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Harry Maurer(Bloomberg Newsリオデジャネイロ支局エディター)
米国時間2011年3月24日更新「 Brazilian President Rousseff Escapes Lula's Shadow

 ディルマ・ルセフ氏にとっては幸先の良いスタートだった。1月1日にブラジル大統領に就任したルセフ氏は、前任者であり、師でもあるルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ氏の影から一歩踏み出し、冷徹な政治家としての顔を見せた。

 今年2月、彼女は自らが率いる労働党の支持基盤である労働組合の要求よりも大幅に低い最低賃金を、議会で強引に成立させた。次いで、今年の予算を大幅に削減すると約束して市場を安心させた。バラク・オバマ米大統領がブラジルを訪問した時には、米国とブラジルとの貿易関係をよりバランスの取れたものにしたいとはっきり要求した。

インフレ退治のため最低賃金を抑制

 「国民は喜んでいる」と話すのは、在ブラジル米商工会議所リオデジャネイロ支所の代表を務める企業弁護士、ロブソン・バレット氏だ。「彼女は自分で判断を下している。ルラ氏なら、やるとは限らないことばかりだ」。調査会社ダッタフォーリャが3月21日に発表した世論調査によると、ルセフ大統領の支持率は47%で、ルラ氏の就任後3カ月の時の支持率より高い。

 だがブラジル国民は、新興市場である自国経済が物価高に向かいつつあることに不安を感じ始めてもいる。経済が過熱気味なのは、彼女を当選させようと、ルラ氏が努力したせいでもある。政府は2010年に、支出を大幅に拡大した。今年2月のインフレ率は、2008年1月以来最高の6%に達した。

 消費者は危機感を感じている。コパカバーナの洋服店で買い物をしていた美容師のアレクサンドラ・カマーゴ氏は「食費が毎月増えている。電気や水道などの公共サービス料金はもっと高い。私は本当に必要なものしか買わないようにして、支払いは分割にしている」と話す。ブラジル中央銀行は1年前には8.75%だった政策金利を11.75%にまで引き上げている。エコノミストらは、4月にさらに0.5%の上昇を見込んでいる。

 支出削減を急務とする新大統領は、連立与党に、最低賃金を6.8%増の月324ドル(約2万7000円)にする案への支持を求めた。労組は月360ドルを要求していた。年金支払額が最低賃金水準に関係するため、これは極めて重要な戦いだった。労組は落胆したが、この法案は圧倒的多数で可決された。600万人の構成員を擁するブラジル一般労働組合のリカルド・パター議長は「大変なことになった。ルラ氏だったら、事態は違っていただろう。彼は我々の話を聞いてくれた」と話す。

政府支出の削減は徹底できない

 とはいえ、金融引き締め派にとっても完勝とは言い難い。現在の原則のままでは、2012年の賃金が13%上昇しかねないからだ。ルセフ大統領は先日507億レアル(305億ドル、約2兆5000億円)の予算削減を発表した。しかし、数日後には、「ボルサファミリア」と呼ばれる貧困層向け福祉政策の予算を22億レアル増やすと発表している。支出削減は骨抜きとなっている。

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