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公式発表「国民の100人に1人が戸籍なし」

国勢調査の結果で認めたが、実態は依然やぶの中

2011年5月20日(金)

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 2011年4月28日、中国政府“国家統計局”は“第六次全国人口普査(第6回国勢調査)”の主要データを発表した。これは2010年11月1日零時を基準時として、全国で600万人の国勢調査員、さらに国勢調査指導員を加えた総勢1000万人近くを動員し、約80億元(約1000億円)を費やして実施された国勢調査の結果である。発表されたデータの要点は以下の通り:

【1】総人口:13億3972万4852人(全国31省・自治区・直轄市および現役軍人の人口)。2000年に実施された第5回国勢調査では12億6582万5048人であったので、10年間に7389万9804人増加し、その増加率は5.84%、年平均増加率は0.57%であった。

【2】世帯:世帯総数は4億157万7330世帯。世帯人口は12億4450万8395人、平均世帯人口は3.10人で、2000年の国勢調査の3.44人から0.34人減少した。

【3】性別:男性は6億8685万2572人で51.27%、女性は6億5287万2280人で48.73%。女性を100とした時の男性比率は105.2で、2000年の国勢調査の106.74から低下した。

【4】年齢別人口構成:0~14歳は2億2245万9737人で16.60%、15~59歳は9億3961万6410人で70.14%、60歳以上は1億7764万8705人で13.26%、そのうち65歳以上は1億1883万1709人で8.87%。2000年の国勢調査と比べると、0~14歳は6.29ポイント減少、15~59歳は3.36ポイント増加、60歳以上は2.93ポイント増加、65歳以上は1.91ポイント増加した。

【5】都市と農村の人口構成:都市は6億6557万5306人で49.68%を占め、農村は6億7424万9546人で50.32%を占めた。2000年の国勢調査と比べて、都市人口は13.46ポイント増加した。

大部分は超過出産による戸籍の未登録者

 4月29日に“人民網(人民ネット)”のインタビューに応じた今回の国勢調査指導グループの副グループ長である国家統計局局長の馬建堂は、記者の「今回の国勢調査で“超生(超過出産)”<注1>または戸籍登録のない子供に対する登録は行ったのですか。またそれはどれくらいでしたか」という質問に対して次のように答えた:

 <注1>中国では1980年から夫婦1組に子供1人という産児制限の“独生子女政策(一人っ子政策)”が制度化され、これに違反して「超過出産」すると“社会扶養費”という名目の罰金が科せられる。これが払えないと子供は戸籍に登録できず、無戸籍者となり、社会的に差別を受け、ハンディを負うことになる。

 今回、国務院が発表した国勢調査条例と国勢調査指導グループの規定では、およそ中国国内に居住する自然人は戸籍の有無にかかわらず登録が必要であった。このため、戸籍のない超過出産の人もすべて登録されねばならず、我々は「人を見たら登録、戸籍情報を見たら登録」ということを念頭に置いて国勢調査を行った。超過出産で未登録の人は戸籍がないので、正確に登録させることは非常に困難であったが、これらの人々を登録させるために、いくつかの政府機関が連名で文書を発行し、今回の国勢調査中に戸籍のない超過出産の人を発見しても、その登録は国勢調査の目的だけに止め、その地方の計画出産の評価には影響を与えないことを明示した。こうした努力の結果、全国で国勢調査に登録した戸籍のない人は1300万人以上に上ったが、その大部分は超過出産による戸籍の未登録者であった。

 その後、国家統計局副局長の張為民が語ったところによれば、国勢調査で判明した戸籍のない人、すなわち「無戸籍者」の実数は1370万人であった。

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「公式発表「国民の100人に1人が戸籍なし」」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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