• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

顧客は「政府に絶望」広がる金のネット取引

2011年5月23日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「アナーキック(無政府主義的)。これが我が社の顧客の特徴だ」。こう語るのはポール・タステイン氏。金のネット取引市場を運営する英ベンチャー、ブリオンボールトの社長だ。

 「無政府主義的」とはいささか過激だが、誇張ではない。欧米諸国でインフレ懸念や債務問題が深刻になる中、国債や通貨の信用力が低下している。政府の無能ぶりに絶望した個人が、同社を通じて安全資産の金に投資しているという。

預かり資産は1000億円以上

 ブリオンボールトがサービスを開始した2005年当時、金価格は1トロイオンス(*1)=400ドル台で推移していたが、今年4月に同1500ドル(約12万円)の大台を突破した。

*1=金の取引で一般的に使われる単位。1トロイオンス=31.1035g

 この間、同社の顧客も増え続け、現在2万3000人を超える。社員数はわずか約30人にして、昨年の売上高は3億ポンド(約400億円)、税引き前利益は360万ポンド(約4億7000万円)、預かり資産は前年比93%増の8億2900万ポンド(約1100億円)。現在、同社が保有する金は22トンにも達している。

 人気の理由は、同社が個人でも金地金、いわゆる金の延べ棒を手軽に取引できるようにしたからだ。

 これまで個人投資家にとって金の敷居は高かった。ロンドンなどの専門市場は、会員制で地金商や商社、投資会社などのプロしか参加できない。取引単位は最小で400トロイオンス(約12.5kg)で、今や日本円換算で約6000万円。個人では容易に手を出せない。

 そのため、個人が金に投資する手段は、金で運用されている投資信託や、数gから1kgの小さな金地金や金貨を購入するくらいしか方法はなかった。しかも、貴金属店で流通している金地金には、輸送費などの諸経費が専門市場のスポット価格に上乗せされている。タステイン氏によれば、上乗せ幅は一般的に8%程度にもなるという。

 この状況に、ブリオンボールトが風穴を開けた。仕組みはこうだ。

コメント1

「大竹剛のロンドン万華鏡」のバックナンバー

一覧

「顧客は「政府に絶望」広がる金のネット取引」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長