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フェイスブックの書き込みが、新聞の大ヒット記事に

記者の取材現場がネットになる

  • 加藤 靖子

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2011年5月23日(月)

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 米報道機関では、視聴者や読者とコミュニティーを構築し、読者からのコメントを反映した「ソーシャルなニュース」が勢いをつけている。前回のコラムで触れたように、ここに来てメディアが新たな事業基盤としてフェイスブックを積極活用しているのだ。

 現在、各報道機関のファンページ上では、ユーザーから様々な意見やアイデアを吸い上げて、それを基に作った新しい形態のニュースが並んでいる。

 例えば、最もシンプルな活用法は、読者の声を聞くこと。つまりフェイスブックを通してコメントを募る方法だ。

ファンページで世論をつかむ

 5月4日、ニューヨーク市が日産自動車のミニバンを同市のタクシーとして採用した。このデザインについて、ウォールストリートジャーナルがファンページ上で意見を募っている。

 「ニューヨーク市がイエローキャブの新しいデザインを発表しました。詳しくはこちらのリンクから記事をご覧ください。どう思いますか?」

 そんな質問が、日産のミニバン「NV200」のイメージ画像とともに投稿された。

 90件以上のコメントが寄せられ、その内容には「不格好だな」「こんなミニバン、ニューヨークのタクシーじゃない」といった批判が少なくない。

 しかし、最も多い不満が、デザインではないことも判明した。コメントには、日本車が採用されたことへの怒りと落胆が綴られている。

 「なんでアメリカ製じゃないんだ」「アメリカの企業には恩恵がなかったんですね。なんて残念な選択でしょう」

 ニューヨーク市は、2年間に渡って、より環境に配慮した次世代タクシーの候補を募ってきた。そこで最後まで候補に残ったのは3社の車種だった。トルコの自動車メーカー、カルサンと、米フォード、そして日産だ。

 そして、優れた乗り心地と低燃費が決め手となり、日産が選ばれた。フェアな選定だが、それでも、国民感情は複雑なようだ。

 「もしアメリカの自動車メーカーがいい車を作っていれば、アメ車が選ばれていたはず。保護主義はよくない」

 そんな意見もあったが、いずれにしてもコメント欄を埋め尽くしたのは、「日本製かアメリカ製か」という議論だった。

 こうした日産製タクシーに関する質問と読者のコメントから、「多くのアメリカ人は、日本車製タクシーの登場に複雑な心境」という事実が浮かび上がってくる。これが新しい記事となって、掲載されるわけだ。従来の記事作成は、記者が1人1人にコメントを聞いて回り、ニュース記事を書き上げていた。しかし、フェイスブックでコミュニティーが構築されると、双方向のやり取りが素早く、しかも短時間で多くの意見を集めることができる。こうして集められた声を俯瞰して、記事が生み出されている。

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