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親がダメなら息子に

プーチン首相の側近一族による国営企業支配が続く

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2011年5月31日(火)

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Henry Meyer(Bloomberg News記者)
Ilya Arkhipov(Bloomberg News記者)

米国時間2011年5月19日更新「 Fathers, Sons, and Russian Power Games

 4月初め、ロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領(45歳)は、国営企業の役員を兼務する政府閣僚は──その多くがウラジーミル・プーチン首相の側近だ──役員を辞任すべきだと語った。これは、ロシア国営企業のコーポレートガバナンス(企業統治)を一挙に改善する賢明な方法だと思える。前大統領で、2012年の大統領選に出馬すると見られるプーチン氏は、首相として実行すべきこの指示ついて公には何も発言していない。

 だが実は、プーチン氏の友人たちには成人した子供たちがいて、父親やその盟友が国営企業の要職から退いても、その後釜に就くことが明らかになっている。例えば、プーチン首相を補佐するセルゲイ・イワノフ副首相は、プーチン氏の腹心の1人である。そのイワノフ氏の息子セルゲイ・ジュニア氏(31歳)は、4月まで国営大手エネルギー企業ガスプロム傘下の銀行ガスプロムバンクの最高幹部だった。現在プーチン氏は、このセルゲイ・ジュニア氏をビクトル・ズブコフ第1副首相の後任とし、ロシア農業銀行監査役会委員長に就任させようと考えている。このズビコフ氏もプーチン氏の側近中の側近で、メドベージェフ大統領から国営企業の役員辞任を求められた8人の閣僚のうちの1人だ。

「放置すれば封建体制に逆戻り」

 メドベージェフ大統領の経済顧問であるアルカディ・ドボルコビッチ氏によれば、同大統領は、8人の閣僚が辞めて空席となる17の国営企業幹部の地位にこうした候補者を充てることに必ずしも「納得していない」という。メドベージェフ大統領はセルゲイ・ジュニア氏の任命を承認しなかったが、プーチン氏の報道官ドミトリー・ペスコフ氏によると、その任命をプーチン内閣は承認したという。この記事で取り上げる息子たちは、全員、コメントを拒否している。

 このイワノフ氏のエピソードから、ロシアの支配階級の結束の堅さがうかがえる。「ロシアは、わずか50の利権集団によって支配されている」。政治活動家でシンクタンクを設立し、ロシアの支配体制内の血縁関係を研究報告しているマリーナ・リトビノビッチ氏はこう語る。「この利権集団の顔ぶれは、プーチン政権の高官とプーチン氏の友人、大統領府高官、そして一部の財界人だ」。

 少数株主の権利保護運動を展開する活動家で、国営企業のガバナンス向上を求めているアレクセイ・ナバルニー氏は、プーチン氏の行動に憤慨している。「これは由々しき問題だ。放置すれば封建体制に逆戻りしてしまう。国営企業の役員会から閣僚を外すという決定に効果があるとはあまり思えない。国家の管理下にある国営企業がすべて、子供たちを通じて閣僚たちの個人資産になりつつあるからだ」。

 ナバルニー氏自身も現在、国営企業で損失を出した容疑で取り調べを受けている。同氏に言わせると、この捜査は同氏の信用失墜を狙ったものだという。

 イワノフ氏の息子セルゲイ・ジュニア氏は、ロシア農業銀行でドミトリー・パトルシェフCEO(最高経営責任者)と働くことになる。パトルシェフ氏の父親は現在、ロシア安全保障会議書記を務めている。同氏はかつてはロシア連邦保安庁(FSB)――ソ連時代の情報機関、国家保安委員会(KGB)の後継組織――で長官も務めた。一方、イワノフ氏はKGBでプーチン氏の同僚だった。

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