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アップルが、デジタル音楽の保存サービスに参入へ

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2011年6月3日(金)

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Brad Stone(Bloomberg News上級ライター)
Andy Fixmer(Bloomberg News記者)

米国時間2011年5月26日更新「 Apple's Deals May Transform Digital Music

 デジタル音楽コンテンツの収集は、電子書籍コンテンツの収集よりも手間がかかり、神経を使う。電子書籍の場合は、米アマゾン(AMZN)の「Kindle」や米書店大手バーンズ・アンド・ノーブル(B&N、BKS)の「Nook」などの電子書籍端末で直接読み込み、クラウドサービスを使ってアマゾンやB&Nのサーバー上にバックアップを保存する。一方、デジタル音楽の場合、通常はパソコンに楽曲をダウンロードした後、「iPod」や携帯電話などに転送しなければならない。

 もし、Kindleを紛失しても、電子書籍コンテンツは再度ダウンロードできる。一方で、デジタル音楽の場合、パソコンがクラッシュしたり、iPodを浴槽に落としたりしたら、購入した楽曲コンテンツも一緒に失うことになる。

 IT(情報技術)業界や音楽業界の大手各社はクラウド上で音楽コンテンツを柔軟に保管するサービスを検討していたが、これまで実現できずにいた。しかし最近、こうしたサービスが実現し始めた。この2カ月間に、アマゾンと米グーグル(GOOG)が相次いでクラウド音楽サービスを発表した。利用者はこれらの新サービスを使って自身の音楽コレクションをインターネット上の電子ロッカーに保管し、手元の各種端末に楽曲を転送できる。ただし、サービスの評価はまちまちで、消費者の関心はあまり高くない。

 グーグルもアマゾンも音楽会社からの賛同を得ていないため、サービスは限定的だ。音楽会社幹部らは「時代がクラウドサービスに移行する中、利益を確保できるよう積極的に交渉に応じている」と語る。海賊行為が横行し、長年にわたって販売低迷が続く音楽業界にとって、今は収益構造を立て直す最後の機会なのかもしれない。

 音楽産業への絶大な影響力を保持している米アップル(AAPL)は、クラウド音楽サービスをめぐる現在の停滞状態を打破できるかもしれない。同社は音楽大手4社のうち3社と合意。交渉は極秘のため、匿名を条件に語った関係筋によれば、残る1社の米ユニバーサル・ミュージックとも合意が間近だという。

顧客がiTunesで管理するデジタル音楽を素早くサーバーに複製

 アップルは早ければ、米サンフランシスコで6月に開催する同社の開発者向け年次イベント「ワールドワイド・デベロッパーズ・カンファレンス(WWDC)」で、このクラウド音楽サービスの内容を発表する可能性がある。音楽業界は、スティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)が率いる同社が、著作権保護に関する音楽業界の強い懸念を鎮めると同時に、柔軟で使いやすく、控え目な料金のサービス体制を構築できるかどうかに注目している。

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