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未開発市場の規模はなんと4億4000万人

ヘルスケア産業は年平均の成長率が20%

  • 時吉 康範,海老澤 淳

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2011年6月10日(金)

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 日本でも今後の成長産業として位置づけられるヘルスケア産業。11億人の民を抱えるインドの実態はどうなっているのか。現地で実際に足を運び収集した生の声をお伝えする。見えてきたのは、所得によって大きく異なるインドのヘルスケア事情である。

【現地ルポ編】

 インド西部の都市、ムンバイ郊外のとある住宅地にA氏の住むマンションはあった。当然ながらガードマンがマンションゲートを管理している。

質の高い医療を求める富裕層

 中に入ると、マンションの住人専用のプールがある。訪れたのは冬だったので利用している人はいなかったが、水はきれいでゴミも浮いていなかった。

 小さな町工場を経営しているというA氏は、聞くと年収100万ルピー(約180万円)ほど。富裕層と呼ばれる階層のなかでも下位クラスである。それでも、プール付きのマンションに住み、リビングには壁かけの40型はあろう大型液晶テレビと、オーディオが鎮座している。子女は、米国に留学させているという。さらに自動車は、2台所有しどちらも外車で綺麗に整備されている。富裕層の生活イメージに遜色なしといった印象を受けた。

 インドの富裕層では、生活習慣病が広がりつつあるといわれるが、A氏もなかなかふくよかな体型で、ご多分に漏れずといったところのようだ。A氏とその細君に、お2人の医療事情に関して伺ってみたところ、2人がもっぱら利用するのは、近隣にある私立病院であるという。診察料金は、症状にもよるが百~数百ルピー(約200~1,000円)くらいとのこと。公立病院に関してはどうか、と尋ねたところ「決して行かない」との回答。公立病院は、所得の低い、国からの生活保護を受けるような人が行くところだ、と説明してくれた。

インドの私立病院の薬局。現地の富裕層が利用している

 南部の都市、チェンナイで聞いた会社経営者B氏の話でも、同じような答えが返ってきた。曰く、インドで診療を受けるのであれば、私立病院に行かなければだめだという。私立病院には優秀なドクターがいるので安心できるのだそうだ。実際、B氏も大手私立病院であるアポロホスピタルズしか利用しないという。

 日本の病院事情とは異なり、私立病院・私立クリニックなどの私立医療機関と、公立病院・公立クリニックなどの公立医療機関が明確に区分されている。富裕層はその中でも質の高い医療を提供する私立病院だけが診療を受ける対象になるようだ。

必要に応じて使い分ける中間層

 次にお邪魔したのは、インドの西部の都市プネに住むC氏宅。こちらは、住宅街の一戸建に住んでいた。家は3階建てで、最上階はゲストルームとして使用していた。今回訪問した際には、C氏の厚意でそのゲストルームに1泊。2月ながら蚊と格闘するというトラブルはあったものの、清潔感のあるベッドで快適な1泊であった。

 NGO(非政府組織)の支援を行っているというC氏の年収は、凡そ70万ルピー(約120万円)ほど。最近新車を購入した。本当はスズキが欲しかったが、高くて買えずに韓国のヒュンダイにしたという。C氏の息子が見ていたテレビはブラウン管、今ほしいのは液晶テレビとのこと。

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