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アパレル業界に広がるコスト削減の工夫

インフレが原材料費と人件費を押し上げる

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2011年6月7日(火)

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Chris Burritt(Bloomberg News記者)
米国時間2011年5月26日更新「 Cost-Cutting Is Rampant in Fashion

 米衣料小売大手ギャップ(GAP、GPS)は5月19日、2011年の予想利益を22%減と下方修正した。同社のグレン・マーフィーCEO(最高経営責任者)は綿素材の原料費や人件費の上昇を減益要因に挙げた。米ターゲット(TGT)や米ファミリー・ダラー・ストアーズ(FDO)などのディスカウント小売チェーンも、インフレ圧力で利益が圧迫されている。アパレル各社の多くは過去20年、コストが安定または下落傾向にある環境で経営を続けてきた。最近のインフレ傾向はアパレル各社の経営陣に衝撃を与えている。

2011年下期に最大15%のコスト増が見込まれる

 近年、消費者は倹約志向が顕著で、小売各社はほとんど価格支配力を持っていない。消費者の信頼を失うことを恐れる企業は、コスト削減--製品の質やデザイン性の低下--には及び腰だ。こうした中、インフレ圧力に直面するアパレル各社は、「デコンストラクション」と呼ばれる専門家--アパレル製品を分析して生産を合理化する方法を助言する--に相談を持ちかけている。小売コンサルティング会社カート・サーモンのピーター・ブラウン副会長はこうした専門家の一人だ。大手アパレル製造会社やアパレル小売会社を数多く顧客に持つブラウン副会長は「企業は何とかこの苦境を切り抜けようと格闘している」と語る。

 ブラウン副会長は現在、2012年7月に店頭販売する製品について衣料メーカーと検討している(同副会長は具体的な顧客企業名を挙げることは避けた)。カート・サーモンの予測では2011年下半期に最大15%のコスト上昇が見込まれており、さまざまなコスト削減努力に取り組む必要があるという。

 衣料品の生産において、一気に大幅なコストを削減することは難しい。さまざまな部分で少しずつ経費を切り詰めなければならない。カフスやプリーツを減らし、コート裏地の品質を落とし、ポケット用には少し粗めの生地を使うなどの努力を積み重ねる必要がある。生地は衣料品の原価の最大50%を占める。ブラウン副会長は「195ドルの男性用ウール製ドレススラックスを製造する際、生地のカット方法を工夫して原価を0.50ドル以上削減できる」と語る。また、大量生産のファスナーを使えば、特製ファスナーを使うよりもコストを下げられる。

 男性用スーツのデザイナーで、米ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)の特任教授を務めるサルバトーレ・ジャルディーナ氏は「年間数十万着の男性用スーツを生産するアパレル大手にとって、1着当たり0.20~0.50ドルの節約は膨大な金額になる」と指摘する。

 ブラウン副会長は最近、売価29.50ドルの男性用チノパンツを調べ、コインポケットに着目した。同副会長によれば、コインポケットをなくせば経費を0.05ドル減らせるという。また、時計用ポケットを使用する男性は今では少ないため、経費削減の対象として狙い目だ。ウエストバンド内側のロゴや装飾縫いも、履き替える時にしか目に付かないため、コスト削減の対象としている。

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