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米共和党大統領候補指名レース、序盤戦で注目される2人の「マン」

穏健派のハンツマン前中国大使と「茶会」のバックマン下院議員

2011年7月6日(水)

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経済次第ではオバマ大統領の再選は磐石ではない

 2012年の米大統領選挙に向けて、オバマ大統領が再選されるのではないか、といった何となくの雰囲気がある。だが、それは表面的なものだ。アメリカの大統領選挙は、誰がなるか、ふたを開けてみるまで分からない。無名だったアフリカ系アメリカ人のオバマを選んだ。かつては、当時70歳だったハリウッドの元三流俳優、レーガンを選んだ。

 オバマ大統領は2008年の大統領選挙の際に提示したマニフェスト――医療保険制度改革、アフガンからの2012年9月までの3万3000人撤退計画といった――を実現してきた。しかし、再選に向けての不安材料はある。最大のそれは、一向に好転しない経済だ。その経済状況のバロメーターともいうべき失業率は依然として9%台に留まっている。

 今ひとつの不安要因は、白人保守層に広がる「No more Black」(もう黒人の大統領は結構)という人種にかかわる深層心理だ。米メディアはこれについては書かない。だが、私的な会合などでは、このせりふが、しばしば白人たちの口を突いて出てくる。

 さらにもう一つ。選挙戦略的に見て、オバマにとって悩ましいのは、2008年の選挙において、変革を求めて結集した若者や中間層の熱気――「Yes, we can」が典型――が冷めてしまったことだ。当時のオバマ支持票はすでに“液状化”してしまっている。2009年の中間選挙の結果や、オバマ支持率がそれを立証している。オバマ陣営にとって新兵器だったインターネット選挙戦術も、今や猫も杓子も使うようになった。オバマの専売特許ではなくなっている。

 共和党にとっては、まさにチャンス到来のお膳立てが出来つつある。ただし、共和党がそのチャンスの扉をこじ開けられるか否かは、ひとえに、同党が「魅力ある大統領候補」を指名できるかどうかにかかっている。

立候補宣言したのは現在8人。潜在的候補者も入れると20数人

 共和党の候補者選びは、6月13日にニーハンプシャー州で開かれた討論会を皮切りに、いよいよ動き出した。8月13日には、序盤戦の大きな山場とも言えるアイオワ州での模擬投票がある。ここで、正式に参加している「Hopeful](指名希望者)をふるいに掛け、「Serious candidates」(まともな候補)を選別することになる。

 9月7日には、恒例となっている公開討論会がある。カリフォルニア州セミバレーのレーガン大統領図書館で開かれるもので、テレビでも放映される。ここから、候補者の品定めが全米で始まる。

 9月22日はフロリダ州で模擬投票。秋から冬にかけてはフロリダ、ネバダ、アイオワ各州で討論会が目白押しだ。長丁場の大統領指名レースに勝ち抜くには、全米各地を飛び回ってキャンペーンを続けなければならない。資金が不可欠だ。そのカネを集めるには、知名度を高め、発信力を強化しなければならない。

 6月末の段階で正式出馬宣言をしているのは、以下の8人だ。

ニュート・ギングリッチ 元下院議長(ジョージア州選出=67歳)
ロン・ポール 下院議員(テキサス州第14区選出=75歳)
ハーマン・ケイン 「ゴッドファーザーズ・ピザ」元最高経営責任者(ジョージア州=65歳=黒人)
ティム・ポーレンティー 前ミネソタ州知事(50歳)
ミット・ロムニー 前マサチューセッツ州知事(64歳)
リック・サントラム 元上院議員(ペンシルベニア州選出=53歳)
ジョン・ハンツマン 前駐中国大使、前ユタ州知事(62歳)
ミシェル・バックマン 下院議員(ミネソタ州第6区=55歳=女性)

 このほか、出馬宣言はしていないが、タイミングを狙っている「Wild card」(化け札)や、出ない出ないと言いながら野心満々の「Not running hopeful」がいる。ABCニュースは、それら全員をひっくるめると、その数は20数人になると分析している。

ロム二ーは人気度でトップを走るが、まだ「本命」とはなれず

 2008年の大統領予備選にも立候補し、知名度抜群のロム二ーの支持率は高い。今年1月以来の各種世論調査での支持率は15%前後。5月には20%台、6月には30%台に乗せた。4月15日から6月14日までの各種世論調査結果の平均値は25%となっている。

 この間の各候補に対する支持率の平均値は以下の通りだ。

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「米共和党大統領候補指名レース、序盤戦で注目される2人の「マン」」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官