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米財政危機を好機と捉え、民主党に妥協を迫る共和党

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2011年7月15日(金)

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Laura Litvan(Bloomberg News記者)
米国時間2011年7月6日更新「「Default: The GOP’s Well-Played Threat

 米政府は債務不履行(デフォルト)の危機に直面している。米オバマ政権は米国が債務不履行を避けるには、8月2日までに債務上限を引き上げる必要があると主張している。だが、共和党はこの危機を政治的成果に結びつけようと、瀬戸際政策を取っている。

 ケーブルテレビ(CATV)のニュース専門局を熱心に視聴する人々にとって、この与野党の対立は、全米で話題になっているケーシー・アンソニー被告の娘殺害容疑の裁判と同じぐらい関心が高い問題だ。米下院のエリック・キャンター共和党院内総務は6月末、債務上限問題に関する超党派協議を打ち切り、ワシントンの政界全体に衝撃が走った。政治評論家や民主党政治家はキャンター院内総務が政治的な思惑で世界経済を危険にさらそうとしていると批判する。

 だが、もはやそれほど緊張する必要はない。米国が債務不履行になる可能性は極めて低い。共和党指導部は今後も大げさな芝居を打ち続けるかもしれないが、最終的には態度を軟化させて、対立の幕を引くはずだ。

「我々は大人の対応を取る必要がある」

 なぜ幕を引くのか? 共和党指導部が「最終的に問題は無事に解決する」とのメッセージを、明確な姿勢で、何度か発信していることから推察できる。

 ジョン・ベイナー下院議長は6月28日に米フォックス・ニュース(NWS)の番組に出演し、「米国が債務を履行しないと考える者は誰もいない」と語った。1カ月前、ベイナー議長は米経済団体「ニューヨーク経済クラブ」主催の講演会で、債務問題に関する協議を不調に終わらせるのは「無責任」だと語り、不安を抱く金融業界を安堵させた。

 ベイナー議長は、2010年11月の中間選挙で共和党が下院多数党の座を取り戻した直後から、同様の主張を繰り返してきた。同議長は中間選挙の数日後、「我々は大人の対応を取る必要がある。好むと好まざるとにかかわらず、米政府は債務を履行しなければならない。共和党もその責任の一端を負っている。私は既に、今回初当選した共和党新人議員に対し、債務不履行を防ぐことの重要性を念押しした」と記者団に語った。

 共和党指導部はほぼ全員がこの考えを共有している。下院共和党序列第2位のキャンター院内総務は、超党派協議を打ち切ってメディアの注目を集めた。だが、そのほんの数カ月前、共和党の若手議員に対し、米国が債務不履行を起こすことは許されないと強調した。同院内総務に近い消息筋によれば、1月、共和党議員200人以上を集めて米メリーランド州ボルチモア市のウォーターフロント地区のホテルで開催した私的な会合で、同院内総務は参加議員らに対し、債務問題に関する与野党協議を「影響力を発揮する好機」と見るよう促した。同院内総務は、債務不履行を選択肢と見なす考えは一切示さなかった。

 共和党は明らかに、債務問題をテコに、政治的に点を稼ごうとしている。共和党は民主党に大幅な歳出削減を求め、メディケア(高齢者向け公的医療保険)など聖域扱いとなっている給付プログラムの予算を削減しようとしている。さらに、石油・ガス会社への補助金や、企業・高所得者向けの税制優遇措置を廃止して財源を確保しようとする民主党の要求については、断固拒否する姿勢を貫いている。

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