• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

現実経済路線を採用するエジプトのムスリム同胞団

騒乱からの再生のため投資家招き方針説明

  • Bloomberg Businessweek

バックナンバー

2011年7月20日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Mariam Fam(Bloomberg News記者)
Stanley Reed(Bloomberg News、Bloomgerg News総合記者)

米国時間2011年7月7日更新「 Egypt’s Muslim Brotherhood Embraces Business

 イスラム教政治組織「ムスリム同胞団」に所属するカイラート・エル=シャタル氏は、わずか数カ月前まで、ホスニ・ムバラク政権によって投獄され、刑務所で悶々とした日々を送っていた。同氏が手掛けていた事業の多くは営業停止に追い込まれた。それが今、同氏はこのエジプト最大のイスラム教政治組織のナンバーツーとして、ひっきりなしにやって来る来客の応対に追われている。同氏の元を訪れる客は、米国やオーストラリアなど各国の銀行家や投資家が中心だ。エル=シャタル氏は「彼らが知りたがるのはただ一つ、『ムスリム同胞団の動向がエジプトの投資環境にどのような影響を与えるか』だ」と言う。

 ムスリム同胞団は、1928年にエジプトで結成された。パレスチナのイスラム過激派ハマスをはじめとする、世界中のイスラム団体の創設を支援してきた。創始者ハサン・アル=バンナー氏は、欧米による支配からアラブ世界が独立するために、イスラム法による統治を説いた。その大衆性と、時に暴力に訴えることも辞さない姿勢のために、ムスリム同胞団はシリアやエジプトなど世俗的政権が支配するアラブ国家と衝突した。同同胞団は、1950年代以降、今回の「アラブの春(現在、アラブ世界で頻発している反政府デモや抗議行動などによる騒乱)」まで、こうした国々で、何度となく弾圧を受けてきた。だが、エジプトのムスリム同胞団はかなり前から非暴力主義を唱えている。

ムスリム同胞団の考えを説明するため投資家と面会

 アナリストらは、ムスリム同胞団が結成した政党「自由と公正党」は、選挙が実施されれば、議会で一大勢力を形成する可能性が高いと見ている(もっとも同党は、 大統領候補を擁立するつもりも議席の過半数を狙うつもりもないとしている)。カイロ・アメリカン大学の政治経済学助教授、サメル・ソリマン氏は「ムスリム同胞団は最大の政治勢力だ」と言う。同胞団の急速な台頭を、世界中の投資家は恐れた。キリスト教徒で、エジプトで最も著名な実業家、ナジブ・サウィリス氏によれば、投資家らが抱く恐怖は、ムスリム同胞団が「ヒズボラやハマスとの関係を強化し、イスラエルを敵視したり、米国との愛憎なかばする関係を煽ったりするのではないか」という不安から生じたという。

 ムスリム同胞団は、長らく地下組織として活動してきた。彼らが政変後のエジプトで穏健派勢力となるのか、社会不安を煽る勢力となるのかは外国人には分からない。カイロの投資銀行EFGヘルメスは最近、米国や英国、アフリカ、中東を拠点とする外国の機関投資基金の運用者14人を招いて、エル=シャタル氏に引き合わせた。EFGの調査部門を率いるワエル・ジアダ氏は、「エル=シャタル氏との会見で、『エジプトの経済政策が急激に変更されるかもしれない』という投資家の懸念は払拭されたと思う」と述べている。なかには「同胞団の理念の一部は、意外にも、資本主義に相通じるものがあると知って安堵した」投資家も居たという。

コメント0

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

現在の携帯電話は、昔の電話と比べて100倍豊かでしょう。クルマもきっとそうなります。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO(最高経営責任者)