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米国でクレジットにより消費が拡大する傾向

米消費者は借金を減らし、信用力を高めつつある

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2011年7月25日(月)

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Steve Matthews(Bloomberg News記者)
米国時間2011年7月7日更新「 Escape from the Great American Debt Trap

 米ノースカロライナ州シャーロットの数学教師マイケル・ビューシックさん(33歳)は1万9500ドル(約150万円)の自動車ローンを新規に申請した。すると、ローンを申し込んだ信用組合の与信担当者は、ビューシックさんのクレジットスコア(信用度を点数化した評価)が812点(満点は850点)だったことに「目を見張った」という。ビューシックさんは「与信担当者は、このような満点に近いクレジットスコアを初めて見たと言っていた」と振り返る。ビューシックさんは、期日通りに請求額を支払い、過剰な債務を背負ったりしない。申請した自動車ローンは問題なく承認された。

 米信用情報大手エクイファクスによると、米消費者の平均クレジットスコアは5月に696点に上昇した。これは少なくとも過去4年間で最も高い水準だ。米連邦準備理事会(FRB)の調べでは、消費者向け融資の延滞はこの2年間に3割減少した。

 信用力が高まれば、世帯の消費力が向上する。米金融大手モルガン・スタンレー(MS)のエコノミスト、スティーブン・ローチ氏は「消費者は過大な債務を抱え込んでいるため、数年間は全く消費活力を失った状態になるだろう」と予想しているが、世帯の消費力が改善すれば、こうした悲観的予想は覆される。

 米資産運用会社ウェルズ・キャピタル・マネジメントのジェームズ・W・ポールセン首席投資ストラテジスト(ミネソタ州ミネアポリス在勤)は「家計部門の経済状態は、2年前には誰も想像しなかったほど大幅に改善している。消費者がかつてない規模の膨大な債務にあえいでいると思い込んでいる人がいまだに多いが、実態は違う」と分析する。

 米ニューヨーク連銀の調べによれば、米消費者は2011年第1四半期(1~3月期)までの過去10四半期で、債務を1兆ドル(約79兆円)以上圧縮している。支払い債務(リース料や賃貸料、住宅保険、固定資産税などを含む)が家計収入に占める割合は第1四半期に16.4%となり、先般の景気後退(リセッション)に陥る前の2007年第3四半期(7~9月期)の18.9%と比べて減少している。

 米非営利信用カウンセリング機関クレド・アビリティー(本部:アトランタ)のマーク・コールCOO(最高執行責任者)によれば、債務問題を抱える消費者についても、状況は改善しているという。コールCOOは「当機関の利用者は、平均して1万9500ドルの無担保債務を抱えている。これは2009年と比べて3割減少している。少なくとも過去6年間で最も低い水準だ。消費者の信用力は確実に改善している」と語る。

 クレジットカード会社も米消費者の債務管理の改善を実感している。米クレジットカード大手ディスカバー(DFS)の幹部は6月23日に開催したアナリスト向け電話会議で、今年度(2011年11月期)第2四半期(3~5月期)の顧客の30日延滞率は2.79%で、同社の創業以来、25年で最も低い水準だったと発表した。

 米ロサンゼルスでマーケティング関連の仕事をしているジェニファー・ラホツキーさん(28歳)は、2007年以降、自身の信用力は改善し続けていると語る。エクイファクスのデータによれば、2007年当時、ラホツキーさんの信用力はプライム(優良顧客)層の最低水準660点を「完全に下回っていた」という。米ペンシルベニア州立大学卒の才媛であるラホツキーさんは、請求の一部を延滞しており、5ドル(約400円)のスポーツジム利用料でさえかなり前から延滞を続けていた。

 「請求や延滞をすべて確認して、小切手を送付した。半年間つましく生活し、レストランでの外食はほとんどやめた。米小売大手ターゲット(TGT)で50ドル(約4000円)の衝動買いをする癖も改めた」(ラホツキーさん)。米ビザ(V)と米アメリカン・エキスプレス(アメックス、AXP)のクレジットカードを持ち、1万5000ドル(約120万円)の学生ローンを抱えているラホツキーさんは現在、頭金をためて家を買うことを念頭に「毎月数百ドル(数万円)」を貯蓄しているという。

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