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金バブルは早くても2020年頃

著名投資家、ジム・ロジャース氏と対談(後編)

  • 豊島 逸夫

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2011年8月3日(水)

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豊島:福島の原発事故以来、世界各地で原発見直し論議があります。どう考えますか。

ロジャース:日本では不幸にしてあのような事故が起きたけれど、今のような生活を営む限り、人類は原発に依存せざるを得ないと私は考えている。今後は叡智を集めて、より安全な原発をつくっていくというのが現実的な路線ではないかと思っているよ。

豊島:金もお持ちですよね。

現物、金貨、ETF、金の持ち方は色々ある

ロジャース:もちろん持っていて、もう何年も保有しているよ。金投資をしたい人には色々なやり方がある。ほら、これはパンダの形のタイピン。金貨も持っている。こういうふうに実物で持ってもいいし、金ETF、ETN(Exchange-Traded Note、金ETN=金価格連動型上場投資証券)というような金融商品として持ってもいい。投資に精通している人なら、金鉱株もいいね。

 先ほどもお話しした通り、バーナンキのバカげた金融緩和政策のせいでドルの価値が毀損しているから、金はますます投資対象として魅力を増していると考えている。

 金価格が上昇している背景には、中国人が金を買うようになったことがあるだろう。かつて、中国人は金投資をすることができなかったが、環境が大きく変わったわけだ。今や中国政府は国民に金を買うことを奨励している。13億人が金やその他の貴金属を買っているわけだから強気にもなるよ。色んな要素を考えるほどに、今は売るべきじゃないね。

豊島:中国といえば、面白い統計数字を聞きました。私は中国工商銀行の貴金属部でアドバイザー役をやってきましたが、この銀行が日本で開発され普及した純金積み立てを発売したところ、たった半年間で100万口座に達しました。日本では同商品を業界全体が協力して浸透させるのに7年もかかったんです。それを考えると、中国市場の拡大の速さには驚嘆しますね。

ロジャース:繰り返しになるけれど、何といっても中国政府は国民が金を買うことを奨励している。だから私は、バブルにならない限り何年でも保有するつもりだ。

ソロスが金を売っても私は売らない

豊島:5月に著名投資家のジョージ・ソロスが保有している15トンの金を売却していたことが分かり、ニュースになりました。あなたとソロスは1970年代に伝説のヘッジファンド「クォンタムファンド」を一緒に立ち上げた仲ですね。かつてのパートナーの金売りをどうみますか。

ロジャース:彼と一緒に仕事をしたのはもう40年も前の話だからね。今、ソロスが何をしているか私は知る由もない。いずれにしても、私は金を売るつもりはないよ。

豊島:ペーパーマネーへの信認が低下したことで、金の魅力が増している例を、私もいくつか見聞きしています。

 例えば米ユタ州は金貨、銀貨を法定通貨とする法律を可決し、他の11州も追随の構えです。また、テキサスの大学基金が20トンもの金を現物で引き取りました。米国の隣人ともいえるメキシコ政府も、外貨準備のため金を93トンも買いました。こうした動きは全て、米連邦政府が発行するドルに対する不信任投票と言えます。

ロジャース:その通りだ。実質金利がマイナスとなり、FRBの金融引き締めが後手後回っている今、金はますます買われると思う。

豊島:4月には最高値を記録するなど、金への注目が高まっています。バブルだと思いますか?

金はまだバブルではない、2000ドルまでいく

ロジャース:現状はまだバブルではないと思う。バブルというのは、毎日値上がりして、皆がそれを売買している状態だ。一方で、最近、数百人のファンドマネジャーが集まる国際会議で、司会者が「金を保有したことがある人は?」と尋ねたが、67%は保有経験がなかった。これはまだバブルではない。

 今後どこまで上がるかと聞かれれば、1オンス当たり2000ドルまでいってもおかしくない。つまり、あと数十年内に2000ドルまでいく可能性があるし、もっと高くなることもある。それまで、保有する金を売ることはないね。

 いずれはバブルになるかもしれないが、それは2020~2025年頃の話であって、今すぐ、というわけではないと考えている。

豊島:金以外の貴金属(銀・プラチナ・パラジウム)の価格見通しについてはどうでしょうか。

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