• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中長期的に中国経済はスローダウン

第3回 2020年には成長率でインドが世界一に

2011年8月23日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 今回は、新興国の経済情勢に詳しい、エコノミスト調査部門のトップである、ロビン・ビュー氏のインタビュー記事を掲載する。

 景気減速している中国経済については、ハードランディングに対する懸念があるものの、あまり心配していないと説く。ただし、中国の経済はスローダウンし、2020年には成長率でインドが世界一になると見る。

 中国市場で成功するには、価格、品質、ブランドで中国の消費者を引き付けなければならないが、欧米企業や日系企業の多くは、価格面で苦戦していると分析。

―― 今年5月以降減速している中国の経済情勢をどう見ているか。

英エコノミスト インテリジェンス ユニット エディトリアル・エディター&チーフエコノミストのロビン・ビュー氏

ビュー:前回(2004年)との違いは、中国政府による動き出しが早いという点だ。インフレーションのレートが悪くなる前の段階で、中国政府が調整に入っている。投資家の心理としては、ハードランディングに対する懸念があり、確かにその可能性は否定できないが、あまり心配していない。

 理由の1つは、中国政府が豊富な資金を抱えているからだ。もし銀行を救済する必要があれば、莫大な資金から救済資金を出すことができる。

―― 中国の高度成長はいつまで続くか。

ビュー:中長期的には中国の経済はスローダウンするだろう。過去10年間、中国経済が急成長してきた最大の理由は、内陸部から沿海部に人が絶えず流入し、生産性を高めてきたからだ。しかし、ここにきてそのトレンドに陰りが見えてきた。

 さらに、高齢化が進んできた。「一人っ子政策」がボディブローのように効き始めており、労働力人口が減る局面に入ってきた。その結果、中長期的には中国経済がスローダウンしてくるとの見方を持っている。2020年には成長率でインドが世界一になると見ている。

―― ここ1、2年で工場労働者の人件費が高騰しているが、その影響をどう見ているか。

ビュー:20~25%の人件費高騰は、中国における生産コストを引き上げる要因になっている。低価格品を作っているところは大きな影響を受けており、生産の一部はベトナムやバングラデシュなどに移っている。

中国の内陸部は未開拓であり、魅力がある

 ただし、認識しなければならないのは、中国の内陸部はまだまだ未開拓であり、安い労働力があるということだ。引き続き、魅力がある。

 もう1つは、中国においても、かつての日本や最近の韓国のように、バリューチェーンの上流に上っていく、つまり、より付加価値の高い製品を手掛けられる可能性があるということだ。理由は、中国は比較的教育レベルが高く、これまでに外資系企業から得たノウハウの蓄積を生かすことができるからだ。

 韓国企業が好例だ。最近の現代自動車は、ある分野では米国市場においても米国メーカーよりも高い評価を得ている。

―― 中国は「世界の工場」から「世界の市場」へと転換しているとの見方があるが。

コメント0

「「先端グローバル経営」に舵を切れ」のバックナンバー

一覧

「中長期的に中国経済はスローダウン」の著者

多田和市

多田和市(ただ・わいち)

日経ビッグデータ

日経ビジネス記者・副編集長、日経情報ストラテジー編集長、日経ビジネス編集委員、日経BPビジョナリー経営研究所上席研究員などを経て、2014年1月から日経ビッグデータ記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト