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アジアの天然ガス需要を狙え

市場拡大に期待する北米ガス企業

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2011年8月24日(水)

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Jeremy van Loon(Bloomberg News記者)
米国時間2011年8月11日更新「 Liquefied Natural Gas: Target Asia

 米国最大の独立系石油・天然ガス会社アパッチ(APA)は、35億ドル(約2700億円)をかけて、カナダのブリティッシュコロンビア州キティマトに液化天然ガス(LNG)の生産プラントを建設する。同社でカナダ支社長を務めるティモシー・O・ウォール氏は、同プラントで生産する予定のLNGを、韓国ガス公社などアジアのLNG輸入会社に長期(20年)にわたって販売することを目指している。

 これに成功すれば、アパッチのほか、同社のパートナーであるカナダの天然ガス最大手エンカナ(ECA)や米石油・天然ガス採掘大手EOGリソーシズ(EOG)――両社は、天然ガスを低温で液化し、巨大な金属容器に入れて輸出する北米で初めてのLNGプラントの建設を進めている――にとっても、魅力的な市場が開拓できる。

 ただし、経済的に見合う価格での提供が難しいうえ、生産体制も整っていないため課題も多い。

 ウォール氏は「キティマトのLNGプラントや同様の施設が整備できれば、従来は参入できなかった市場にも天然ガスを供給できるようになる。我々が目指すのは、業界の構造改革だ」と語る。

 米国とカナダの天然ガス会社は、LNGの輸出増に伴って天然ガス価格が上昇することを期待している。北米における天然ガス価格は、2008年当時の半分程度にまで値下がりしている。頁岩(シェール)層からの天然ガス採掘が盛んになり、供給過多となったことが主な要因だ。米国での価格は、日本などのLNG輸入国の公益サービス会社や化学メーカーが購入する価格の3分の1以下に下落した。キティマトLNGプラントなど北米でプラント建設に投資する企業は、エネルギー需要が旺盛なアジア市場に低コストのLNGを輸出し、裁定取引で利益を上げることができると見込んでいる。

 焦点となるのは、カナダと米国の企業が、急成長する世界のLNG市場にライバルに後れを取ることなく参入できるかどうかだ。LNGは石炭よりも二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、再生可能エネルギーが広く普及するまでの過渡期の重要エネルギー源として脚光を浴びている。

アジアのエネルギー需要拡大はビジネスチャンス

 カナダの石油・天然ガス会社タリスマン・エナジー(TLM)のジョン・マンゾーニCEO(最高経営責任者)は「北米よりも高価でLNGを売れる市場への参入は欠かせない。米国以外の天然ガス輸出先を確保することは、カナダにとって極めて重要なことだ」と語る。

 近年、LNG輸出ビジネスの商機が拡大している。エネルギー需要が供給を上回る中国などのアジア諸国で天然ガスの需要が高まっているためだ。中国では2004年以降、天然ガスの年間消費量が毎年20%以上増加している。国際エネルギー機関(IEA)によれば、中国は2015年までにアジア最大の天然ガス消費国になる見通しだ。急成長の結果、アジアにおけるLNG価格は100万英熱量(BTU)当たり最高13ドル(約1000円)と、米ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の4ドル(約300円)よりも高い値がついている。これほどの価格差があれば、天然ガスの冷却液化と輸送にコストをかけても、より大きな利益を上げられる。

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