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BRICs諸国で不良債権問題が浮上

金融株が大幅に下落

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2011年8月30日(火)

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Michael Patterson(Bloomberg News記者)
米国時間2011年8月11日更新「 Bad Loans Haunt Banks in Brazil, China, and India

 近年、ブラジルの消費者向け融資や中国のインフラ整備向け融資、インドの不動産開発向け融資が世界経済の回復に貢献している。新興市場の銀行は時価総額で世界有数の金融機関へと変貌を遂げた。

 だが、こうした新興国の金融機関の「宴」は終焉を迎えるかもしれない。BRICs諸国4カ国(ブラジル・ロシア・インド・中国)でインフレ懸念が強まり、金融当局が利上げや信用創造の抑制に乗り出している。こうした動きに加え、不良債権問題が浮上したことで、投資家はBRICsの金融株への投資に二の足を踏むようになった。

 ブラジル消費者の債務不履行(デフォルト)の数は、6月に過去1年で最多となった。このため、今年のブラジルの金融株は、ソブリン債危機に見舞われている欧州の金融株より大きく下落している。中国の金融株は2009年2月以降の最安値を記録。インドでは、金融機関のデフォルト保険料が過去1年で最も高い水準に上昇している。

 米資産運用会社マーケットフィールド・アセット・マネジメントのマイケル・ショール会長は「金融界の業況について皆が変調を感じ始めている」と述べている。

 BRICsの政策責任者らは信用創造の拡大を抑える引き締め策を取っている。ブラジルは4月、消費者向けの信用供与に対する税金の税率を2倍の3%に引き上げた。7月には金融機関に対し、特定のクレジットカードローンについて自己資本の引き当てを増やすよう義務づけた。中国は金融機関に義務づける預金準備率を2010年の年初以降、12倍に引き上げている。インド準備銀行(RBI、中央銀行)は利上げを実施するとともに、不良債権に対する引当金の積み増しを金融機関に義務づけた。

ブラジルではカードによる買い物が拡大

 ブラジルで信用創造が急拡大したのは、ブラジルの消費者の消費意欲が旺盛だからだ。ブラジルのリオデジャネイロでベビーシッターやハウスクリーナーとして働いているアンドレア・デマトス・エスメラルドさんは、そんな消費者の1人だ。ブラジルの化粧品最大手ナチュラ・コスメティコスの製品販売にも携わっているエスメラルドさんは「買い物は大好き。とても満足感が得られる。でも買ってから2日後には、支払いのことを考えて、嫌な気分になる」と語る。

 エスメラルドさんは英銀大手HSBC(HBC)のクレジットカード利用明細書を財布に入れ、自分の戒め――カードを使って洋服や靴を安易に購入すると、後で苦しい思いをする――にしている。明細書を見ると、エスメラルドさんが分割払いで返済することに同意した3000レアル(約14万円)の債務には、年利456%の高金利が課されていることが分かる。

 ブラジル消費者の可処分所得のうちローン返済が占める割合は、2010年3月には24%だたものが2011年3月には26%に達した。

 7月11日、ブラジルの銀行最大手イタウ・ウニバンコ(ITUB)は2011年のデフォルト率予想を従来の4.2~4.5%の水準から4.5~4.6%の水準に引き上げた。イタウの株価は年初来34%以上下落し、MSCIブラジル金融株指数が27%落ち込む要因になっている。

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