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2010年は白菜大乱、2011年はとうがらし大乱

輸入に頼るだけが解決策だろうか?

2011年9月28日(水)

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 9月になると、マンションの屋上や空き地にビニールシートを広げ、赤いとうがらしを並べて天日に干す光景をよく見かける。大都市のソウルでも同様だ。とうがらしを干して粉にして、キムジャン(キムチを大量に漬ける秋の行事)をするのだ。とうがらしの粉はキムチだけでなくチゲ、ナムル、魚の煮つけなどに幅広く使うもの。毎日の献立に欠かせない重要な薬味である。

 とうがらしの粉は天日によく干したものほど味と香りが良い。値段も高い。でも最近は、大量に乾かすため専用の乾燥機に入れて回す農家が増えている。だから家族においしいキムチを食べさせたいお母さんたちは、とうがらしを買って、手間暇かけて自分で天日に干す。

 ところが今年は、赤いとうがらしを並べる光景を全く見かけない。

 今年の夏は雨の日があまりにも多く、6月末から8月の間で、晴れた日が2週間もなかった。「これじゃ農作物が育たないだろうな」と予想はしていたが、ついにとうがらしが黒く腐る炭疽病が流行ってしまった。去年は白菜の値段が高騰してキムチが“金チ”になったが、今年はとうがらしのせいで“金チ”になりそうだ。

品薄のため価格が2倍に跳ね上がった

 ソウル郊外にある高級住宅街ブンダンで8月25日、農協が畝いするスーパーがとうがらしを販売するイベントを行った。乾燥とうがらし3キロ=12万ウォン(約9000円)を、先着100人に半額で販売するというものだ。朝の3時には、100人を超える主婦が並び、話題となった。ブンダンの主婦といえば、田園調布や白金のマダムといったイメージ。そんなマダムたちがとうがらしのために早朝からスーパーの前に並ぶとは。マダムたちの行列を見て、他の地域の主婦も動揺し「とうがらしを確保しなくては」と焦り始めた。

 忠清北道の「グェサンとうがらし祭り」でも異変があった。この祭りには、キムジャンのためのとうがらしを買うため、全国から主婦が殺到する。今年のとうがらし祭り(9月1日~4日)では、開始から20分ほどでとうがらしが売り切れ、とうがらし祭りなのにとうがらしが全くない事態になってしまった。グェサン乾燥とうがらしの値段は、去年は600グラム当たり8000ウォン(約600円)だったのが1万8000ウォン(約1400円)に値上がりした。それでも、首都圏のスーパーよりはずいぶん安い値段だという。

 グェサンとうがらし生産者協議会は、とうがらし祭りで例年47トンの乾燥とうがらしを販売している。それが今年は、雨の日が多すぎてとうがらしが育たず、18トンほどしか確保できなかったと説明した。「品薄なのに祭りを中止しないのはおかしい」と朝から並んで待っていた人たちが抗議している様子がテレビのニュースで流れていた。

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「2010年は白菜大乱、2011年はとうがらし大乱」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官