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急拡大するBOP市場、道路や街をつくり起業家を育てる社会的企業

BOPの先駆者「ドリシテ」の共同創業者、ニチン・ガチャヤット氏に聞く

  • 伊藤 暢人,片瀬 京子

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2011年11月11日(金)

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ここまで中間所得層についてスポットライトを当ててきたこの連載。今回は番外編として、BOP(ボトム・オブ・ピラミッド)のビジネスの現状について専門家が解説する。デリー近郊に本拠を構えてBOPビジネスを進めており、国際的にも高い評価を得ているドリシテ社のニチン・ガチャヤット共同創業者に聞いた。

(聞き手は、伊藤暢人=日経ビジネスオンライン副編集長)

――まずドリシテとはどんな会社なのでしょうか。

 私たちはインドの農村部に貢献することを目的とした組織です。農村部で起業家を育成し、生活に欠かせない商品やサービスを提供する環境を整えます。
 対象とする農村を決めたら、私たちはまず、その農村に達する道路を造るところから活動を始めています。そして店を作り、食品や生活必需品を販売できるよう支援します。
 ただ、農村部に単に小売店を作るだけではありあせん。農村部にあるような小規模な小売店は、比較的近所にある少し規模の大きな小売店で物を仕入れるため、仕入れ価格が高く付き、十分な利益を得られません。私たちは小規模な小売店を組織化し、仕入れルートを整備して、彼らが十分な売り上げと利益を得られるよう、手はずを整えます。
 次のステップは取り扱う商品の質を高めることです。たとえば農村部で子どもたちが口にするビスケットには、鉛などの不純物が混在していることがあるのですが、こういった物が流通しないよう、チェックします。

ドリシテ社のニチン・ガチャヤット共同創業者

 販売と供給の体制が整ったら、私たちはその地域で、でこのビジネスに関わる地元出身の起業家を育成します。コンピューターの使い方を指導したり、英語を教えたりするのはその一貫です。また、融資を受けたい起業家のためには、金融サービスも提供します。中央の銀行から業務委託を受け、その地域の支店のような働きをします。
 この際、私たちに必要な設備は、まず、指紋の採取装置とカメラです。字が書けない人が多いので、本人確認には、サインの代わりに指紋が必要なのです。指紋のデータと顔写真をネットワークで都市の銀行へ送り、口座を開設します。
 農村部の住民が500ルピーを預金する際には、私たちへ現金を預けます。その情報はインターネット経由でサーバーに送られ、その銀行の私たちの口座から、その人の口座へ500ルピーが移動する仕組みになっています。預金を引き出すときは、逆の手続きをします。こうすることで、農村部の住民は、都市に行かずとも、都市にある銀行に口座を持ち、預金できるようになります。

――農村部の住民が預金をするようになると、どんな変化がおきますか。

 彼らの収入源は農業で、収入のタイミングは、年に1度か2度です。これを蓄える習慣を付けることが大事です。農村部の住民は、預金のために節約することに慣れていませんから。
 また、我々の銀行はネットワーク化されているので、都市部に出た若者が稼いだお金を、その家族が地元で下ろすことも可能になります。また政府は、必要に応じて、老齢年金や遺族年金などを支払っていますが、こうしたおカネの受け取りもスムーズになります。

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