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グーグルが描く未来のテレビ

有料ケーブルTV事業にも参入

  • 加藤 靖子

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2011年11月14日(月)

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 米インターネット検索大手のグーグルが、有料ケーブルテレビ(CATV)サービスの参入を検討していると米ウォールストリートジャーナル紙が伝えた。グーグルは、テレビ向けプラットフォーム「グーグルTV(Google TV)」のアップデートを10月28日に発表したばかりだ。ここへきて、グーグルのテレビ事業への動きが非常に活発になっている。一体グーグルはどのようなテレビの未来像を描いているのか、最近の動向から考えてみたい。

Google TV グーグルTVのホームページ。新しく刷新したプラットフォームは、ユーザーインターフェイスが使いやすくなったと評判だ。

 グーグルTVとは、家庭の大画面テレビで、ウェブサイト上のテレビ番組の視聴や検索を可能にするサービスだ。通常のテレビ放送、ケーブル放送に加えて、ウェブ上のオンデマンド配信サービス、ウェブのコンテンツを、媒体を問わずに検索し、視聴することができる。テレビの定義を変える消費者向け商品として、鳴り物入りで昨年10月に発売を開始した。しかし、「リモコンが大きすぎる」「ユーザーインターフェイスが複雑すぎる」「使いにくい」と酷評を受け、くすぶってしまっていた。売れ行きも芳しくなく、一時はすっかり頓挫してしまったかに見えた。

グーグルTVにアンドロイドを採用

 しかし先月28日、ソフトウェアのユーザーインターフェイスを簡素化し、動画やインターネットの検索を容易にした。今のところ、その評判は上々だ。米動画サイトYouTubeの動画や米DVDレンタル企業Netflixなどのオンラインコンテンツが同時検索できるようになり、ユーザーとしては非常に使いやすくなっている。例えば映画「千と千尋の神隠し」を見たいとしよう。キーワードをグーグルTVに入れて検索すると、ケーブルテレビにはオンデマンド放送があり、Netflixでは会員向け無料ストリーミングがあり、YouTubeでは提供しておらず、Amazonでは有料で購入しなければならない…ということが、一目で分かる。色々な場所に散らばって存在するコンテンツを、網羅することができるのだ。

 もうひとつ、アップデートの目玉として、「アンドロイド・マーケット(Android Market)」通じて、開発者がTV向けアプリケーションを配布できるようになった。オープンプラットフォームにすることで、開発者にも門戸が開かれ、グーグルTVをより楽しめるような面白いTV用アプリが開発される可能性が高まる。

 ところが、先代のグーグルTVに引き続き、最大の弱点がある。大手メディアからの協力が得られず、テレビコンテンツの品揃えが悪いのだ。既存の放送ビジネス側にしてみれば、IT企業に、今までのビジネスモデルを侵食されてしまうという危惧がある。自分たちが製作したコンテンツを使って、広告事業を展開されてはたまらないと考えているのだ。そのため、NBC、ABC、CBS、Foxテレビといった大手がグーグルTVから視聴できないよう、ブロックをかけている。わざわざグーグルTVを購入して、人気番組が見られないのではテレビの意味がない。この先コンテンツ提供者からの協力を取り付けることが、最大の難関になりそうだ。

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