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中国の学生は気合いが入っている

【第8回】山内進氏(一橋大学学長)

  • 川村 雄介

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2011年12月13日(火)

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一橋大学学長の山内進氏

 今回は西洋法制史の権威でもある一橋大学学長の山内進氏をお迎えした。ヨーロッパの中世法制史を中心に、欧州社会の拡大について、歴史的な観点から、非常に多角的な研究業績を残しておられる。

 15年近く前に上梓された著書『北の十字軍』は、学術書でありながら読みやすく、素人には混線しがちなヨーロッパの中世史と思想史、その底流にあるクリスチャニティの影響を感じ取ることができた。

 山内氏といえば何と言ってもヨーロッパ。そこでヨーロッパの歴史的拡大運動の中から見たアジア、特に日本と中国への目線、日中関係の今後のあり方についてお話いただこう、と考えたのである。まずは、山内氏と中国とのご縁についてお聞きした。

「こんなお嫁さんがいたらいいな」

 「我々日本人は、中学校に入ると漢文を習います。それで、中国の一番最初の印象は、高校1年の時に習った詩が「詩経」に載っているもので、日本語で言うと、『桃の夭夭たる』花嫁の歌です。『詩経 国風』の『周南』に載っているというんですね。今でも覚えているのは、『桃の夭夭たる 灼灼たり其の華』というので始まる文章で、『この子ここに歸(とつ)がば 其の室家に宜しからん』とかいう。非常にいい感じで、『こんなお嫁さんがいたらいいな』なんていう詩が出てきて、しかも桃になぞらえていて、素晴らしいと思いました。漢文で、まず中国に関心を持ったのが1つ。もう1つは、下村湖人という人が『論語物語』という本を書いて、『これは素晴らしい』と思いました」

 「大学受験の時も中国文学などに対する関心は結構ありました。ただ、大学ではずっと、ヨーロッパ法の歴史をやりましたから、直接的には離れていたんです。一橋大学の学部長になったあたりだと思いますが、いくつか中国との交流を盛んにしようということで、中国を訪問させていただいた。最初に僕が中国を訪問したのは、90年代前半でした。復旦大学と上海財経大学です。それで中国に強く関心を持つようになりました。また、中国社会科学院と協力してシンポジウムを行いました。もう1つは、中国社会科学院を訪問した時に、人民大学の方にも寄らせていただいて、日本に帰ってから、これは大事だ、一緒にやっていきましょうね、という話が進みました」

少人数で非常に団結力がある学風

 一橋大学は中国でも存在感を見せている。中国のビジネス界や中国社会科学院、北京大学、清華大学などで活躍する研究者には、一橋大への留学経験者が少なくない。共同インタビュアーである長崎大学の薛軍氏も一橋OB。従って同大の北京事務所にひとかたならぬ関心がある。山内氏が答える。

 「本学の北京事務所は、政治とは別のレベルでもっと強い絆を作っていくことが大事だ、そのために一橋大学は文化の一部を担う存在として役に立ったらどうかという試みから生まれました。北京に事務所を作って、大学として積極的に、大学レベルでの交流を強化する、色々な出来事があっても、我々の間ではとにかく着実に歩みを続けましょうと、いう理念で設置したのです」

 薛氏は、一橋大学の学風を愛しているという。少人数で非常に団結力がある。OB会の組織作りや留学生の活用にも熱心だ。先日、偶然、北京の一橋OB会の中国人経営者から、彼と薛氏が2人して収まった5~6年前の写真を見せられた時には驚いたものである。彼らは北京一橋OB会創設の立役者だったのだ。

 山内氏は続ける。

 「グローバリズムの時代に、一橋大学も、世界的な競争の中で、頑張っていかなきゃいけない、まずは留学生の獲得競争で頑張っていきましょう、というのがあります。本学は、規模が割と小さな大学で、その代わり高い質を求める。この高い質の中には、卒業した後も、ずっと役に立つ、という側面が入っていて、同窓会組織はしっかりしています。そういう集いを作ることが大事だと思いましてね。留学生の方も、留学して国に帰られた後も、例えばまた大学に来るというようなことになるような機会を、できれば何度も、いろいろな形で設けたいと思っています」

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