中国に出張に出掛ける、あるいは中国で働く。そんなビジネスパーソンのために実用的な情報を提供したい。そんな意図で始めたのが「中国出張・赴任のトラの巻」シリーズです。
1 「テレビ電話1分間」は牛丼2杯分!
2 中国でも日本語で使えるスマホはこれだ!
3 中国から9割引で日本に電話をかける方法!
今回は、話題の「iPhone」を日本でより安く使うための情報です。
このシリーズでは中国で携帯電話を安く利用するために、現地で端末やSIMカードを買うことを提案してきた。米アップルの「iPhone」をはじめとする最新のスマートフォン(スマホ)を利用すれば、日本語のメールも「読み・書き」できるし、中国国内の通話はおろか日本への国際電話も9割以上安くかけられる。そのための方法を具体的に紹介した。
ただ、大半の出張者はこう思うかもしれない。
「たまの中国出張のためにケータイを買うのはもったいない」
おっしゃる通りだ。仮に月に1回のペースで出張する人だって、それ以外の大半の期間は日本にいる。せっかく中国でスマホを買っても日本で使えなければもったいないと感じるのは極々自然なことだ。
では発想を変えて、中国で買ったスマホを日本でも使ってしまえばいいのでないか。理由は後で述べるが、今回の記事では海外で買ったiPhone4もしくはiPhone4Sを日本で使う方法を紹介する。
この方法を使えば、これまで横目で(羨ましげに)iPhoneを眺めてきたNTTドコモの利用者も電話番号を変えずに最新のiPhoneを使うことができる。利用状況にもよるが2年間使った場合、ソフトバンクより6万円、auと比べると8万円以上も出費を抑えることができる。
通信回線はカバーエリアが広く、安定しているという定評のあるNTTドコモの通信回線を利用する。つまり、最新のiPhoneを日本中どこでも快適に使えるということだ。もちろんauやソフトバンクの既存ユーザーも電話番号はそのままに、安定したドコモの回線でiPhoneが使えるようになる。
「海外で買ったケータイを日本で使っていいの?」
「長期契約とか面倒くさい条件があるんじゃないの?」
「そもそも中国に行かないから関係なくない?」
こうした疑問にもできるだけ分かりやすくお答えする。海外で買ったiPhoneこそ、日本で使うと“真の”実力を発揮するということがお分かりいただけるはずなのだ。
iPhone4Sは年末までに70カ国以上で販売、個人輸入は合法
今回の記事は、海外でiPhoneを買うことが前提となっている。これは一見ハードルが高そうだが、日経ビジネス・オンラインの読者であれば、出張や旅行で海外に出掛ける機会が多いはずだ。そのような機会がなくても、海外に出かける家族や友人に現地で買ってきてもらったり、ネット通販で個人輸入したりすることもできる。

申し上げるまでもなく、今は空前の円高だ。世界中どこに行っても日本人は有利に買い物ができる条件が揃っている。例えば米国ではどこの通信キャリアでも使えるSIMフリー版のiPhone4S(16GBモデル)が649ドルで売っており、1ドル=78円で計算すると5万622円で手に入れられる。
ちなみにiPhoneは世界100カ国で販売されている。アップルストアや家電量販店などでiPhoneを買って、通信キャリアは利用者自らが選び、いつでも変更できる。これが日本以外の多くの国で状況だ。日本のように、他の通信キャリアのSIMを使えないようにSIMロックをかけて販売されている方が例外なのだ。
少なくとも以下の国でSIMフリーのiPhoneが買える。その他の国についてはご自分でお調べいただきたい。
中国、香港、米国、英国、アイルランド、スイス、ノルウェー、イタリア、カナダ、デンマーク、フランス、オーストラリア、シンガポール、ニュージーランド
最新のiPhone4Sは2011年の10月14日に日本、米国、英国、ドイツ、フランス、カナダ、オーストラリアの7カ国で発売され、年末までに70カ国以上で販売が開始される。11月11日からは韓国や香港でも発売されたが、中国大陸ではまだ正式な発売日が決まっていない。中国内の報道を見ると、2012年の1月末から2月中には販売が始まる可能性が極めて高い。この時期、中国は春節(旧正月)があるので長期休暇となり、ボーナスも支給されるので最もケータイが売れる時期なのだ。実際、中国大陸内では現行のiPhone4の16GBと32GBモデルは店頭で在庫がなくなり次第販売が中止となっており、iPhone4Sの発売は秒読み段階と言えるだろう。価格は他の国と同じように現行のiPhone4と同等とすると、iPhone4Sの16GBモデルは4999元(約5万9988円、1元=12円で計算)程度になると予想できる。
では海外で買ったiPhoneを日本に持ち込んでも良いのだろうか?
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